「変わったね」と言われた時、どう思うか?

新しい事を始めても三日坊主で終わる派の私ですが、皆さんは、毎日の自分に変化を求めているでしょうか。

変わったと言われる事をうれしく思えるか?

「なんか変わったね!」と言われる事を想像してポジティブに受け止めた人はきっとお若いのだと思います。ネガティブに受け止めた人は(中年とは言わずとも)自分の変化に対して何かしらの不安を抱いている人だと思います。

話の流れとかその場の空気とかそういうのってあるよ!と言いたくなるでしょうが、まぁ、その通りだと思います。でも、わざわざ「変わった!」なんて事を人さまに言うなんてシチュエーションを想像して見ると、今はなき「笑っていいとも!」で、司会のタモリさんがゲストとのトークの間が持たない時の必殺技として発する「髪切った?」と同じくらいほかに言う事が無いか、ちょっとやんちゃしていた男子が心を入れ替えて坊主になって、俺って変わっただろ?と言わんばかりの変化している場合の何れかだと思います。(極端すぎ)

女子は髪の毛を切ったら褒めなきゃいけないという都市伝説を聞いた事があるので、ちょっとした女子っぽさの変化をお互いに気づいてあげる事が必要なんだと思うのですが(気づきに感謝。おそらく意識高い。)、女子は永遠の女子なので、容姿にマイナスの変化が訪れてもそれは気付かないのがマナーなのだと思います。まぁ、変化に気付くってものはスキルであり、たしなみであり、社交辞令であり生活を彩るために必要な事なのだと思うのだけど、ネタとして発言できるのは見た目の変化くらいかなと思います。落ち込んでいるとかそういうのも、半分は見た目でしょうし。(答えはありません。)

 

変わりたい人と変わりたくない人

それはさておき、最近は意識高い系でなくとも、働き方改革という名の内部統制が図られ、「変わると良いことあるよ」と声だかに言われていると思います。しかし50代の管理職の方々は変化を望まないんですよね。60歳の逃げ切り体制に入ったのに、何で変わらなきゃいけないのかと。下手な変化で自分の評価に傷が付いたらどうするのかと。会社の方針には従わなければ、評価は下がるがリスクがあることはやりたくない。こういう中途半端な感覚が指示される側の人間や現場を苦しめてると思うのです。

 変わりたくない、変えたくない人たちが発する「お前も変わったな」という発言の大半はネガティブと捉えて間違いないと思います。その多くは昔は「無茶苦茶残業したよな。」とか「俺の頼みは聞いてくれたよな。」という勝手な思い込みであって、その雰囲気から抜け出せず、ちから技で仕事を乗り切ろうとする人たちが発するように思います。今は、そんな時代じゃない。頭使って、無駄な事は排除して早く仕事終わらせようぜって時代だし残業代なんて払わねーぞという意思表示でもあると思います。ほんと、何も変えずにはいられない時代になったなと思います。

変わる事をポジティブに捉えられない上司の下では、自分が良い方向へ変化する事を求められないため評価も上がらないのだから八方塞がりになるでしょう・・・そのまま衰退していくしかありません。本気で変えようと思うのならば中途採用の優秀な部長が職場の改革を進めてくれるのを待つしか無いのかも知れません。しがらみがある人なんて大きく変えられないんですよ。そりゃ社長も外部から入れるってもんですよ。でも日本の会社はそういうのが苦手だったり、社員の方も変化を嫌って辞めちゃう人がいたりしてうまく回らないものだなと思います。自分の周りにもたくさんいるんですよね。残念な事に。若い人はどんどん辞めちゃうんですけど、年寄りにはなんで辞めるのか分からないし、聞こうともしない。長く会社にいる方が正義と思っている人たちにはついていけないってもんですよ。

 

「変わったね」をポジティブに

今は、変わらない事が良しとされたり、重宝されたりする事って少なくなったと思います。あえて言うならば伝統・文化・遺産に関わるものだと思います。(何十年かの会社の伝統とかどうでもいいので除外。会社の人しか価値を持たないため)それであっても、歌舞伎はテレビに出て若い人を取り込もうとするし、相撲もちびっこ相撲なんてイベントをやってます。伝統工芸だって外国人にウケル工夫をしたり、これまでになかったものとの融合を果たしています。みんなが気付いた時には、じわじわ変わってきていたのです。

ドラスティックに変わる事、変わったと思われる事がポジティブとネガティブの両方の意見を生み出す性質があるため、それを感じさせないようにじわじわと染み込むように日々変わっていく必要が有るのだと思います。長い年月を経て川の流れが変わっていくように、夏の暑さが厳しくなっているように。気付いた時には当たり前となっているのだけど、昔とは大きく変わっているようなそんな感じです。

今は変化のスピードがどんどん早まっているから、良い(と思われる)変化はポジティブに受け止めて、自分も変わっていかなければいけないと思います。もちろん上司の判断じゃなくて自分の判断としてです。

でも、頭髪の状況は大きく変わって欲しくないな~と切に願う心は変わりません。

 

 

おしまい。