暇な時間と無駄な時間

忙しい、忙しいと毎日呟きながら生活しているのに、毎日の移動時間と待ち時間の多い事にぐったりします。同じような事を考えている方は多いと思いますし何とか工夫している方も多いかと思います。今はスマホ全盛の時代であるため、時間のつぶし方も多様化されており、ゲーム一辺倒ではなくスマホで仕事に関する作業(メールを読んだり、スケジュールを調整したり)も可能です。

 

しかし、色々できるようになったが故に安易な考え方に流れて効率的なのだと言い訳している自分がいます。

 

  • 電車で移動中に本が読める。
  • 電車の移動中でメールを打てる。
  • 電車の移動中でゲームができる。

 

無駄な時間を有効に使っているように思えますよね。でも、本質的には「移動しなければ、無理に移動しながらやる必要はない」んですよね。本当は移動したくないが、仕方なく移動する場合に限り、効率化された事になる。大げさに言うならば、「自分で無駄な時間を作っておきながら、効率化している。」という事になると思います。会社の近くに住めば移動時間は少なくなるのだから、移動時間の効率化を図る必要がないという寸法です。

 

こういう事って、仕事に限らず日常生活でも多いと思うんです。

  • 仕事が忙しいから土曜日に病院に行く。
  • セールをやっているからショッピングモールに行く。
  • GWは休みが長いので遠くまでで出かける。

非常に普通の事だなと思いますし、しょうがない事でもあるなと思います。しかしこれらは全て時間を無駄にする事は明白です。絶対に混んでいるので待ち時間が生まれるはずなんです。わかっているのに、みんな避けられない…。なんて勿体ないんでしょうね。これは暇な時間なのでしょうか。無駄な時間なのでしょうか。

 

本当の暇な時間は、本当に自由に使える時間の事だと思います。ただし、暇な時間は一瞬にしてやりたい事をやる時間にすり替わってしまうため、ほとんど気づいていないかもしれません。(暇つぶしにTVを見るという事もTVを見たいと思っているからTVを見るわけで、それが苦痛であれば、他の事を選ぶでしょうし。)

そして、ふと過ぎた時間を振り返った時、「暇な時間であったのか、無駄な時間であったのか」を決めるのは時間の使い方次第になります。「やりたい事のために使った時間ならば、暇な時間があってよかった。」だし、「やらなくてもよい事のために使った時間ならば、無駄な時間を使ってしまった。」になると思います。

 

時間を効率的に使うという発想は、良い事に間違いないですが、最初から「やらなくてよい事をするための時間を最小化する。」という意識を持っていなければ、時間の無駄遣いはなくならないように思います。スマホを使って無駄な時間を削減するーという事にフォーカスしないで、無駄な時間を生まない方法を考えていきたいと思うのです。

 

おしまい。