結婚を勧める人

結婚を勧める人って、どんな人なんだろう。

Ashley&Scotts Wedding

 

前回、助言の話を書きました。
この話題から派生して考えた事を書いています。

 

natsuno-sora.hatenablog.jp

 

 結婚を勧める人は、自分の親が一番多いのではないかと思います。そのほか、親戚、友人、上司、TV番組、世間…という感じでしょうか。

 

私事ですが… 

自分は勧められたわけではなく、結婚という形に拘っていませんでしたが、子供を持つ事を考えると、義務教育や社会保障をスムーズに進める(つまり、役所の対応をスムーズに進める)ために必要だという思いがありました。結果的に結婚式もして、新婚旅行に行って・・・と普通(?)の儀式を行い家族になりました。

 

結婚を勧めてくる人 

年齢が高い方が結婚を勧める人が多いと思うのですが、結婚して本当に良かったと思えているのか、ちょっとだけ疑問があります。昔の女性は我慢や苦労が多かったんじゃないかなと。私の親は離婚していましたが、それでも私が結婚した事に対して涙を流す程喜んでくれました。結婚する事で私がやっと独り立ちできたと感じたようでした。どうも「結婚 = 大人として一人前」という感覚が根底にあるようです。一人前になる事(簡単に言えば自分で稼いで生活する。)と結婚とは全く関係無いのですが、社会人として認められる要素の一つとして扱われているようです。古い世代全体に根付いているこのような幻想が良くないのでは?と思いました。

 

世間的な考え方として

完全な私見ですが、結婚した事が無い人さえも結婚を勧めるのは、「ケジメをつける」とか「責任を負う」とか、そういった、社会的な役割を担っていくであろうという期待を持っているのだと思うのです。更に、古い体質の会社では結婚すると「家族を養うために、会社を辞めにくくなる」という判断をする場合もあるようです。しかし、現代は結婚した事で劇的に何かが変わるわけではなく、家族としてのスタートラインに立つという意味しかありません。(今どき、結婚経験者でなくとも分かるとは思うのですが…。)

 

子を持つ親として深読みしてみる

親が子供に結婚を勧める事について深読みしてみると、「家族を持ち、子供が生まれ、育ち、大人になるという過程が人生でとても幸せだったのだ」という事を伝えるのを忘れ、一足飛びに「結婚した方が幸せになれる」という言葉に変換してしまっているのではないかと思うのです。わざわざ自分の子供に対して言うからには、自分の幸せな経験を子供にも味わって欲しいという親心が、結婚を勧める言葉として表に出てしまっていると考えるのが自然だと思うのです。(大人になった子供が幸せだったと感じてくれているか定かではありませんが。)

万が一、世間体という理由があるならば、親子の溝は深刻なんだろうなと思います。

 

自分が幸せである事を示す事は難しい

パートナーがいる事が幸せだと言われれば、正しい事なのかもしれません。しかし独身を貫いている人でも幸せそうな人は沢山いらっしゃいます。価値観の違いを超えて自分の幸せを示す事は非常に難しく、真の意味で分かり合える事は無いように思えます。それは我が子であっても同様です。自分の子供たちが成人した時、本人が幸せだと感じられる状況になっている事を願うばかりです。子供たちの考えに寄り添い、理解できる親でありたいとも思います。

 

 結婚は一人でするものではないため、勧められても「はい、そうですね。」としか言えないと思います。世間が個人の選択を尊重できる世の中になっていけば、もう少しずつみんなが幸せになれるような気がしてなりません。

(芸能人の熱愛、結婚、離婚なんて、どーでもいい事なのに騒ぎすぎですよね。)

 

おしまい。