仕事が多忙になり、帰宅が遅くなるにつれ妻に家事を任せきりの状態になってしまいます。それでも多少は自分でも家事をするのですが、なかなか平等というわけにはいきません。そこで、夫婦での家事分担について考察してみました。
ウチでも家事の分担していますが、何となく始まったものです。これは私の役割、これはあなたの役割といった感じでは決めていません。例えば私が早起きが得意なので朝ご飯を作るようになりましたし、妻の方が料理が得意なので夕食を作ってくれています。（私の帰宅が遅いという原因もありますが。）
同居人なのか、夫婦なのか。
同居人であるならば、利害関係をはっきりさせシェアするという考え方が正しいように思います。それなら、お互いが満足するようにバランスをとれば良いわけですから、満足度は向上します。どちらかに不満が生まれても、交渉するか同居を解消すればいいわけですから、気楽なものです。
でも、夫婦はそんなわけには行きません。不満が溜まったから出ていくという事も難しいですし、人と人の関係なのだから不満が溜まる要素も多いと思います。しかし、共に生きていく事を決めたのだから、不満を乗り越えるコツをいつの間にか身に着けていく必要があると思います。
役割分担は責任も伴う
きちっと役割分担を決めているご家庭も多いかと思いますが、役割を決めた段階でやらなきゃいけない責任がついて回ります。やらなきゃ分担した意味ないよ～という建前はあるけれど、そもそもやりたくないから分担するわけで、やりたい仕事なら分担の必要は無いでしょう。サボっているのが目についた時に自分は頑張っているのに、どうしてあなたは頑張らないの？と思ってしまうに違いありません。まさに小さな火種が生まれる瞬間です。
それを避けるためには、自分の分担は確実にこなし、相手ができていない部分を見て見ぬ振りができる広い心が必要だと思うのです。できればさりげなく依頼できれば良いでしょうが…なかなか難しいですね。
一人暮らしよりイイ所がたくさんあるのだ
一人暮らしならば、すべての家事は自分の責任なので、流しに食器を何日も放置しても、洗濯物が溜まっていても、部屋がゴミだらけでも誰も文句は言わない。一人暮らしサイコーとなりそうですが、当然ながら、いつかはやらなければならないのです。ゴミ屋敷の住人であっても、最終的には追い出されるように多かれ少なかれ家事から逃げる事は難しいと言えます。だったら、得意分野で協力して家事をするのが得策ではないでしょうか。自分のためにやる事はもちろんだけど、家族が喜んでくれるなら働き甲斐があるというものです。更に協力ができるならば、家族の一体感も増す事でしょう。
子供が生まれると大きく変わる
子供が赤ん坊の頃はどうしても、育児は妻（ママ）の仕事になりがちです。子供の本能的な部分もあるため、夫（パパ）では太刀打ちできない場面もあります。（夜泣きした子供を泣き止ませるなど、子供を泣き止ませるのはかなり大変。）いくら献身的に面倒を見ても子供が本能的に感じる事は変えることができないからです。保育園に行くようになっても、ママが好きとパパが好きを行ったり来たりします。これも両親から愛されたいという欲求がどこかにあるからだと思います。子供がいる家庭では、自然と役割分担が決まってくるように思います。こういう場合、一度（暗黙的に）決まったルールはなかなか変える事ができません。もし、片寄りが発生し夫婦のどちらかにで不満が生まれるようであれば、棚卸をして認識を合わせた方がいいと思います。知らないうちに負担が増えている事が多いからです。
自分が面倒ならば相手も面倒な事なんだよ
家事が好きでたまらないという奥様も世の中にはいらっしゃると思いますが、家事の大半は面倒な事に分類されると思います。日々の事なのでやって当たり前と思われるのだけど、それなりに時間を取られるし進んでやりたいものではないでしょう。自分がそのように思うのであれば 、恐らく相手も同じように思っているに違いありません。
大きく違うのは家にいる時間かも知れません。自宅にいればいるほど、気になる所が出て来て当然です。それを前提に感覚の違いを整理と「嫁がいきなり起こりだした」といった感じで話がこじれる原因になりかねないでしょう。
おわりに
気を使いすぎれば疲れ、気を遣わないと不満が溜まるという距離感の難しさがあると思います。しかし、どんな形であっても、お互いに感謝の気持ちが伝われば、不満は溜まらないと思います。部屋が綺麗になっていたら、一言声をかけたり、苦労を労うためにコーヒーの一杯でも入れてあげるというのはいかがでしょうか。 家族のためにやってくれている事は、自分のためにやってくれている事でもあると思えば、関心も高くなります。
仕事でも、家事でも丸投げはダメ。その後のフォローが大事だと思うのです。欲を言えば、いつでも変わってあげられるように訓練をしておく事も必要だと思うのです。
おしまい。
