「いいね」の先に人間はいるのか?


タイ警察、中国の「いいね」量産工場を摘発 SIMカード40万枚押収 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

 

「いいね」をする工場が摘発されたという事で…

 タイの警察当局は11日、3人がカンボジア国境近くに借りていた住宅を捜索し、パソコンに接続された約500台のスマートフォンが棚に並べられているのを発見。当局はさらに、タイ製のSIMカードおよそ40万枚も押収したという。

 

フムフム。これは凄い規模。SIM 40万枚とは、どうやってつかうの?使い捨て?という疑問がふつふつと湧きましたが、グーグルで調べても良くわかりませんでした(汗

 

みんな「いいね」は量産できると思っているよね

このニュースを見て、「いいね」は金で買う事が出来るんだなぁというヤッパリ感が一番最初に来ました。その次に中国製品と読んで、更にヤッパリかという二度目のヤッパリ感が来ました。しかし、さらなる疑問がわいてきました。

  • クリック工場が捕まる罪とは何なんだろう・・・優良誤認ってやつ?
  • どれくらいの規模(組織)になったら捕まるのだろう

クリックする事が問題でない事は明らかだと思います。個人でも頑張れば10アカウントや100アカウントくらいなら持つ事は可能だと思いますし、そのような対策をしている人がいるように思います。その程度であれば、大勢に影響を与えないから問題ないという事なのでしょうか。そうなると金銭の授受を伴ってクリックする事が問題という事になるでしょうか。明確な答えはわからないですが、機械的にクリックする行為自体が罪に問われる事は無いように思います。仮に何も書かれていない自分のサイトに対して膨大な数の「いいね」をした所で、誰かに被害を与える事はありません。それを捕まえる意味もないでしょうし。

 

「いいね」の先に人間がいると思えるか

山のような「いいね」がついている記事について、どのくらいの数ならば正常な数値と思えるでしょうか?1万のいいねがついていて、1万人の人がクリックしてるんだ~と感覚的に想像できるでしょうか。何万人もフォロアーを抱える芸能人の関連であれば、そういう事が起きても不思議ではないし、ヒット商品を出している会社も不思議ではないと思います。不思議ではないはずなのだけれど、私には一万人という量は一生無縁であるため、増えれば増えるほど人間味を失っていく気がします。10万人のいいねのうち、本当にいいねと思っている人は何割だろう?と思いますし、少数派のよくない評価の方が気になってしまいます。

 

 「いいね」に良い、悪いはないかもしれない

「いいね」は軽い気持ちでクリックできる事に意味があって、内容のすべてに共感を持て無かったとしても、全体的に「いい」と思ったらクリックすると思います。そのような仕組みでできているし、簡単に取り消す事もできる。ましてや個人特定もできないというものなので全体的な雰囲気を表す指標でしかないというと思います。

子供の頃、「みんなが持っているからじぶんも欲しい。」と言ってファミコンを親にせがんだ事を思い出します。親からは直ぐに「みんなって誰の事?」と言われました。その時は友達の名前をあげましたけど(笑)

 自分の嫌いな人が「いいね」していたら、その商品に対して「いいね」したくは無くなるかも知れません。「いいね」の向こう側にいる人の属性が分からない以上、みんなが「いいね」しているから自分も「いいね」しておこうという気持ちもあると思います。

 

おわりに

冒頭のニュースを見て、規模の凄さ(40万枚)に対して、人の少なさ(3人)に驚きました。AIが発達したらどうなんですかね。「いいね」はAI対AIの戦いになるかも知れませんね。口コミの曖昧性は益々上がっていくのだと思いますが、色々と興味深いです。

 

 

おしまい。