大半の人は「生きていくため」以外に働く理由なんてないのさ


なぜ人は働くのか?――1位「生きていくため」 3人に1人は仕事が「嫌い」と回答 | キャリコネニュース

 

仕事の種類は千差万別、様々な仕事があるなかでひと括りに考える事はできませんが、とある調査では以下のような結果が出ているそうです。

働くことについて聞くと「大好き」(5.7%)、「好き」(28.1%)、「どちらかと言えば好き」(34.7%)と回答した人の合計が68.5%となった。「とても嫌い」(4.0%)、「嫌い」(6.1%)、「どちらかと言えば嫌い」(21.4%)の合計31.5%を、倍上回る結果となった。

明確な記載は無いですが、恐らく現役で働いている人を対象に調査しているため、このような結果になっていると思います。すでにリタイアした方や休職している方やニート、学生などに範囲を広げれば働く事の好き嫌いについては違った答えが出ると思います。

 

仕事がとても嫌いなのに働いている人はさっさと転職するべきでしょうし、仕事の好き嫌いについても、好きな仕事と嫌いな仕事があるが、総じて好きまたは嫌いと言うのが本当の所ではないでしょうか。アンケートに対する正確性はさておき、働いている人の多くは、やってもいいかなと思う仕事で働けていると言うことなんだと思います。(この仕事は無理!という人は、転職しているでしょうから当たり前ですが。)

 

 また「何故人間は働くのだと思いますか」と聞くと、最も多いのは「生活をしていく(生きていく)ため」で82.4%にものぼった。

何故仕事しているの?と言われたら、「生活をしていくため」と言うのは真っ当な答えだと思います。それと同時に多くの人が「仕方なく働いている」と言うのが分かると、少しほっとした気持ちになります。また、2位となっている家族を養うためと言うのは、ほぼ1位と同じ事ではないでしょうか。家族を養うお金はあるけど自分の使えるお金は全くない…そんなシチュエーションが起こるパターンを考えられません。自分は家族の一員でしょうに…。

 

会社では常に向上心を求められるし、会社に貢献できる人材になる事を求められます。それに応える事ができる人が出世しますし、重要な仕事を任されます。けれど、生活のために仕方なく働いている人が大半だと思えば、会社のために頑張ろうという事を考えなくて良いので少しは気が楽になれるように思うのです。

 

アンケートの答えの中に「会社のために働く」というものはありませんでしたが、混同してしまう場面があると思います。生活のため、家族のために頑張っているはずなのに、会社が指示した内容を優先せざるを得ない…仕事での急な対応は家族イベントよりも優先される事が大半だと思います。お金を貰っているので、仕事が優先なんだという事は一理あると思いますが、会社(仕事)と家庭で考えた場合、会社のために働いていますよね。「家族の相手をしたくない、家族よりも仕事の方が楽しい」という方は一定数いると思いますので、そういう人たちは「家族のために仕事をしている」のだからしょうがないと言い訳するでしょう。自分の仕事を楽にしたい上司も同じ事を言うと思います。みんな「会社のため」なんて言いたくない。自分のため、家族のために頑張っているんだと言い聞かせたいんですよね。会社にいる間は会社のため(指示通りに)に頑張ったのに…という言葉が聞こえてくる事は多いですが、他人と話すときは「会社のために働いている」ことは公言できないですから。

 

 会社のために働いているのか自分のために働いているのか、家族のために働いているのか、バランスを図りながら仕事をする必要が有ると思います。その中で家族のために働いているという理由は分かりやすく逃げやすい理由だと思います。誰に話してもそれが誠実な人だと思われるからです。でも、仕事が大好きだからと言う理由も尊重すべきだし、自分が一番大事と思っている人も尊重すべきだと思います。均等なのがバランスではなく、破綻しない丁度いい塩梅を保つ事が重要なのだと思うのです。そのためには、自分の気持ちに正直である事が先決で、意に反して我慢する必要がある事についてはバランスを取るための許容量を決めておくべきだと感じます。仕事も家庭も自分自身にも考えておいた方が良いのではないかと。

 

仕事のしすぎで、家庭が崩壊した人や体調を崩した人の話が何度も聞こえてきます。他人から見たら不幸かも知れませんが、本人達にとっては幸せだったかも知れません。本当に仕事が大好きならそれが正解ですから。でも、多くの人は仕方なく働いていると言うことを念頭に、周りが頑張っているから自分も頑張るべきと言う考えだけに囚われず、また自分が頑張っているのだから、お前も頑張るべきだと言うこともなく、自分にとっての仕事の許容量を越えないよう、その人にとっての許容量を越えさせないよう仕事と向き合って行く必要があるのだと思います。

 

 大半の人は「生きていくため」以外に働く理由なんてないのだから、仕事に向き合う事も大事だけれど自分と向き合う事を優先にした方が良いのだと思います。

 

おしまい。