お前のほかに誰がやれるんだ?の勘違い。

コミュニケーションが苦手な皆さま。いかがお過ごしでしょうか。

 

「なぜ、理解できないの」と言われ、「あなたの説明が悪いんです」と言えない自分…そこは大人の対応を見せ「申し訳ありません。私の理解では〇〇ですがあってますか?」と下手にでる事で、相手の怒りを抑えつつ自分の仕事の範囲をキッチリしようとするタヌキを演じております。

 

上司との会話で困る事の一つに、本人が自分で指示した事をちゃんと覚えていないという場面があります。「こうやって指示したはずだけど?」と言われ、指示の内容がおかしいから確認依頼してたじゃないですか…と、まぁ、なんかうまくやらないと会社生活って回っていかないからメンドウですよね。

 

どこにでも、部下の事を一生懸命考えているフリをしながら、自分の事しか考えていない上司はいますよね。会社基準で考えれば上司が正しい場面も多くあるので、ダメ上司のレッテルを張るのが難しい所ではありますが、ぶっちゃけ自分のメリットにならなかったら誰が上司でも頼りになる上司にならないため個人的にレッテルを張るのは仕方が無い事だと思います。(既に周囲の評価の高く、信頼されている上司のアラを探すと自分に対する周りからの評価が下がりやすくなるという傾向があるので注意が必要です。口に出さない方が吉。)

 

辛い仕事を担当する事を正当化される

上司との会話の中で「お前以外に、だれがその仕事をやれるんだ。」と、あたかも期待しているかのような発言を聞く事がありますが、上司の真意を悟って受け答えする必要があるため注意が必要です。

  1. 何度も同じ仕事を担当した実績がある。
  2. メンバーの作業負荷が高く、かわりにやれる人がいない。
  3. 自分だけがノウハウを持っていて代わりの人ではこなせない。

上司からの指示であれば、色々な観点で忖度してしまうため反論する事なく引き受ける事になるでしょう。これらはもっともらしい理由だと思うのですが、よくよく考えるとただ単純に押し付けられている可能性も高いと感じます。

  1. 何度も同じ仕事をしていれば仕事が速く終わるだろうけど、自分がいなくなったらどうするんでしょうかね。
  2. メンバーの作業負荷が高いのに調整できていないという事は、自分も同じように作業負荷が高くなっても調整して貰えないという事です。
  3. 自分だけのノウハウで良いのでしょうか。コアなノウハウならば仕方が無いかも知れません。しかし会社としては個人に頼るのではなく組織としてノウハウを持つメンバーを増やすべきではないでしょうか。

その場は仕方が無いから自分がやるはめになるのですが、会社の中で自分しかできない事と言うのはズバ抜けてスキルが高い事以外にはないはずです。頼まれないよりは頼まれる方が期待されている事に間違いはないのだけど、必ずしもあなたの成長に期待しているわけではないと思うべきです。むしろ1から3に該当しない状況で新しい仕事をあたら得られた時の方が成長を期待されていると考えた方が良いと思います。

 

仕事だからと割り切るべき所

 

自分の成長だけを考えていては、会社で仕事をこなしていく事は出来ないでしょうし会社での仕事はチームで成功してナンボと言うのが本来あるべき姿です。個人プレーで成功する人は稀にいますが、継続的に大きな成果を上げていくというのは難しいものです。本当に成果を上げられるスター選手なら独立して個人事務所を立ち上げる事をお勧めした方が良いでしょう。チームとして自分の役割となるのであれば、その仕事が押し付けられたような仕事であっても誠実にこなしていく事が大切だと思います。

 

やっぱり自分しかできない事を作ろう

逆の視点で考えた時、いつも期待されない人物になってしまうのも危険です。そうなってしまった段階で、日の当たらない場所に追いやられる事は間違いありません。ですから、ある程度の事がそつなくこなせるし、ある程度の無茶にも耐えられる事を示しておく事が必要ですし、その実績が自信にもなるし会社側の安心にもつながります。注意したいのは同じ事ばかりを繰り返して自分しかできない事を作り上げる事(独りよがり)よりも、自分自身で新しい仕事を切り開く力を身に着けた方が良いと思います。そうする事で他の人が追い付けない本当に自分しかできない事が出来るはずだから。

 

おしまい。