子供のためを思うなら、妻の事を大事にしないとダメなんじゃないか

題名からすると何やら投げやりな感じも受け、情報の真偽についてもはっきりとしませんが、私にも身につまされる事がありました。

 

anond.hatelabo.jp

 

リンク先の主張では会社が大変な時であり仕事が忙しかったため、家族と不仲になってしまった、でも子供の事は大事にしていたという感じです。子供がいる事にフォーカスされていますが、それは本当に子供の事が気がかりだったんじゃなく、そういわないと自分の人格を否定されるからからじゃないか?と勘繰ってしまいます。

 父親同士の話題では子供が大事だって簡単に言ってしまうのだけど、そんなに残業ばっかりして子供からどのように思われているのか考えた事があります?

(仕事が忙しくて家庭をないがしろにしている私たちのような人間に対しての発言です。)

 

正直な所、子供は直接的に何もしてくれない親に対して、何も感じません。
私の親は私が小学1年の頃に離婚し、母子家庭となりました。母子家庭になったからと言って自分自身は大きな変化を感じませんでした。(とは言っても、10円禿げを作る位ストレスだったようです。その頃の記憶や思い出は殆どありません。)
父親がいる、いないという切り分けで考えれば大きな違いがありますが、平日も休日も忙しくて家にいないのなら、母子家庭と何ら変わりません。いないのが普通になってしまえば、むしろいない方が良いです。正直な所、私も子供心に「父親がいなくて良かったな、戻ってきたら嫌だな」と思う事もありました。縁が切れてしまえば他人な気がするからです。そう思えたのは母子家庭だからと言ってからかわれるような事もなく、裕福とは言えないけれど母親が必死に働いてくれたおかげでそれなりの生活は送る事が出来きたからです。出て行った父親は養育費を払ってくれなかったと言っていましたが、もしお金だけ貰って裕福な生活ができたとしても、父親のおかげだと思う事は無かったと思います。子供の頃のお金のあるなしと言うのは差が出にくいので、子供のために金を稼いでいる!十分な生活費を提供している!と言うのは子供に取って何もプラスになりません。お金で買えない価値は、やっぱりあると思います。

 

私の経験からでは親が子供のために最初にしてあげられる事は両親の仲が良い事。それが叶わない場合も有るけれど、親が言い争っているのは一番良くないです。
両親がお互いの悪い所を指さして争っているのに、子供のために行動できるかと言えばかなり難しいでしょう。子供の方も両親が愛し合っている事(仲良くしている事)が、手本となり、両親に愛されたいと思うようになるように感じます。

 

残念ながら多くの場合は母親から多くの愛情を受けとり、物理的に接触の機会が少ない父親の場合は愛情を注ぐ機会は少なくなりがちです。そうなると父親の事がよくわからないので、母親の振る舞いをもとに父親への対応方法を決めます。母親から愛されたい子供達が、母親から嫌われている父親を素直に愛してくれるでしょうか。もちろん子供も賢くなっていくので、仕事をしている父親の事を気遣ってくれるようにはなるでしょう。しかし、接触する機会が少なければ、いつもいない父親の事など考える事も無駄だと感じますし、そもそも父親が何を考えているかなんて伝わるはずはありません。

 

子供のためにーという言葉は分かりやすいですし、対外的な響きも良いと思います。しかし、そのために何ができるかと考えると、自ら行動するか子供たちの世話をしてくれる人を大事にするしか無いですよね。家族の形は様々なのでベストプラクティスを使えばうまく行くという事は無いでしょうし、お金の有無や仕事の量と言った環境の違いは大きいと思います。しかし、すれ違いが起こる前に軌道修正を行う必要が有るのではないでしょうか。私も多忙にかまけて家族を大事にしていなかった事があります。(今となっては反省しきりです。)疲れていて話もしたくない時こそ、少しでも話をして「しょうがないじゃないか」という言葉を減らす努力が必要です。しょうがないって言っちゃったら、自分はもう努力しませんよって言ってるのと同じですから。

母親としての妻ではなく、妻としての妻を大事にする事が出来れば、母親としても力を発揮できるんじゃなかろうかと思うのです。

 

 

おしまい。