インフルエンサーの言葉の重み

今日は北海道が猛暑ですって。
39.5℃で史上初 アンド 全国最高を記録だそうです。
きっと、おめでたくない記録でしょう。

 

このニュースを見て、「信じられない」というのが最初の感想でした。
北海道は涼しい土地だし5月の観光は花が咲き、春の自然を満喫する所だと思い込んでいたからです。日本人の大半はそう思っていただろうし、今日の気温が異例だからこそニュースになったと思います。


ニュースでも報じているのでフェイクニュースではないだろうと確信できましたが、真偽がはっきりしない事は、思い込みで判断してしまう事も多いです。だから、思い込みをなくそうとGoogleで検索しても複数のサイトを眺めるのですが、全く同じ事が書いてあり、恐らくソースは同じだろうと思わせる記事が多くリストアップされます。これではノイズが多すぎて本当の事を知りたくても知る事が出来ない状況です。

 

今週、こんな記事に目が留まりました。

news.livedoor.com

 山崎製パンが3月に公開した添加物に関する主張をNEWSポストセブンが報じた
一部で「毒物」扱いされる乳化剤などの添加物は、危険なものではないと主張
また添加物「不使用」と表示し、代替物質を使う他社製品との差はない、とも

とあるインフルエンサーイーストフードは「添加物」はだから体に悪いと言い始め、それが広まって「無添加」の方が体に良いと言われるようになってしまったようです。そして、業界は逆手に取って、「添加物」として認められている(世間で知られている)成分の一部を別のものに変える事によって、「添加物」として認められている(世間で知られていない)別の表記に変更する作戦を使ったという事らしいです。

 

「とても知られている添加物」と「ほとんど知られていない添加物」どちらがより安全に感じるでしょうか。何も知らなければ、「ほとんど知られていない添加物」には反応できません。恐らく、「とても知られている添加物」だけに反応します。これでは 安全or安全ではない なんて一般人には判断できません。むしろ、とてもよく知られている=とてもよく使用されているという事になるので、有名な添加物であればあるほど安全性は高いと言えるはずなのです。(もし、健康被害があればとっくに使用禁止になってるでしょうから。)

 

消費者に誤った知識を植え付けたインフルエンサーは言葉の重みをどう考えているのか疑問に思います。インフルエンサーは間違いなく、受け取った側の責任を主張するでしょう・・・勉強してないお前たちが悪いだろと。

確かにその通りなのです。派手に自分の考えを主張し賛同者を集める事は問題ではないでしょう。嘘は言ってないのですから。ただ、不安をあおっているだけ。〇〇した方が良い、〇〇の方が成功する。「だましている、だましてない」ではありません。インフルエンサーから信者への発信は常に一方通行。「私は〇〇だと思いますけど、皆さんは自分たちで判断してくださいね」と。誰かを傷つける事があったとしても、受け取った側の判断にゆだねられてしまいます。

誰かに影響を受けるのであれば、その人をとことん信じるか、とことん信じないかの2択です。中途半端に信じた人が最終的に痛い目を見ます。そうすると、とことん信じて頭の中だけで考えるのではなく、とことん信用せず自分の目と第三者の意見により判断をする方が良い結果が得られるはずです。信者だからこそ、信用しないスタイルが維持できればインフルエンサーとうまく付き合って行けるのではないでしょうか。


私にはとても難しいですが。

 

おしまい。