金を稼げない雇用創出に意義があるのだろうか

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68歳まで惰性ではなく働く気力はありますか。

年金、現状水準には68歳就労 財政検証 制度改革が急務: 日本経済新聞


「68歳まで働く必要がある!」 と国が言うから
真面目な日本人は雇用延長しなきゃいけないなと思いますよね。

賢い人が試算したから正しいに違いない。
お上の行っている事には従う必要がある・・・。
私もそう思います。その方が頭を使わなくて楽だから。

日本は生産性を上げなきゃならぬと言いながら
ダラダラと働く方向に向かっているように感じます。
こんな仕事まっぴらだ。早く辞めたい!と思っている人の方が〇〇だから辞められないと言っていると思います。
私の〇〇は家族がいるからです。
家族がいなかったら辞めてるな~と呟くのですが、きっと家族がいなかったら別の理由を探していたようにも思えます。

 

ムリして人を雇う事がそんなに良い事ですか?
さて、そんな労働環境を見かねて・・・なのかこんなニュースがありました。

倍率600倍、就職氷河期世代採用に応募者殺到 宝塚市「国や他の自治体も」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

就職氷河期世代の人を数人雇った所で何が解決するのか分かりません。
数人の人を救うために何百万もの税金を使うんですよ?
全国の役所が雇用を確保したなら、その分の税金を投入する必要があるわけで、全国でやるなんて馬鹿げてると思うのですが・・・私だけでしょうか。

役所は基本的にはお金を稼ぎません。
その活動は税金から投入される事になります。
倍率600倍の中で超優秀なスーパーマンが就職され華々しく仕事をされる事に大きな期待はありますが、その分の費用を埋めるためにはどなたか早く辞めてもらう必要が有るわけです。
それなら、今まさに活躍してる優秀な職員の方の給料を上げて欲しい。
そして役所の生産性を倍にして貰った方が納得できるのではないでしょうか。
(普通の会社に勤めている感覚なら)


効率化、リストラして費用を削減した分だけ、福祉の財源となり、公共工事の財源になり、そうしたら人や企業が集まって税収が増えるというサイクルを作れる人材なら給料を倍にしてあげましょうよ。

 

費用対効果が見込めない雇用に意味はあるか
雇用を延長する、雇用を創出すると言うのは費用対効果が見込まれる状況で行わなければ意味がありません。ごく潰しが増えて行った先に、会社や社会の未来があるとは思えません。若く力のある人は国外に逃亡するでしょうね。

自分は40代なので自分より若い世代に迷惑をかける側になります。
迷惑をかけずに生きられないというのが正確ですし、払った分くらいは年金も貰いたい。雇用延長でもなんでも仕事にしがみついて給料を貰っていたい。

本音はその通りなのですが、自分の子供たちが苦労するのだと思う複雑な心境です。
自分の家族だけ見たら、親が歳を取っても稼いでいた方が有利です。
一人でも多くの老人を救うために、例えば3人の若い人達の就職先を奪っていたらどちらが正しいんでしょうね。

 

海外企業に新しい仕事を作って貰うしかない

日本の会社は勢いがありません。伝統的な会社は変革を余儀なくされています。
老人は伝統的な会社に雇って貰って、若い人は海外の新しい仕事を作る事ができる企業に就職するしかないでしょう。
伝統的な企業は雇用延長される老人と共に倒産をして、若い人達は新しい仕事でバリバリ働いて多くの税金を納めてもらう・・・この方が健全じゃないでしょうか。



偉そうな事を言っても、温い仕事をしてそれなりの給料を貰いたい。
平凡な人の大半が同じ気持ちだと思います。
そんな事言ってるから、68歳まで働かなきゃいけなくなっているというのに。


日本は豊かな国ではなくなってしまった事を強く感じます。

 

おしまい。