仕事が炎上している時こそ、明日に仕事を回す勇気を持とう

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隣のプロジェクトが慌ただしい。
今年度もあと数か月しかない中で人手不足だという。
いつもなら「へー、それは大変ですね。」と言ってやりすごすのだけど、今回は違っていた。

「きみ、こっちのプロジェクト手伝って。」
上司が言う。よくある事だから、私も慣れた感じで私も答える。

「そうなりますよね・・・スポットで支援すりゃいいんですか?」
「いや、あっちのプロジェクトに異動だ。上の方ではもう決まった事だから。」
非情な言葉で指示を受けることに・・・。

上で決まったってさー、ちょっとくらい相談してくれたらよくね?
そういうやり方がさー、炎上プロジェクトを作ってるんだよ?
そう思いながら、私は言葉にすることをあきらめてしまう。


スポットの支援なら「やれるだけの事はやりました(キリッ」と言えば、尻ぬぐいは終わるためあきらめはつくけれど、異動してしまうと最後(納品)までやり切らなければいけないわけで・・・。炎上しているプロジェクトの責任なんて持てんわー。

捨てる事のできな呪いのかかった責任を上の決定とやらで押し付けられた私。お客様から、「責任者をだせよ!」と言われたら、あ、私でしたー みたいな状況になって死ぬこと間違いなし。
お客様にはゼヒとも責任者よりも「炎上させたやつを出せ!」と言って、取ってつけられた私のような担当者じゃなく、放置したうちの偉い人を呼び出して欲しい!!!

まぁ、社畜なんでやります。ため息をつきながら。


こういう状況の時、真面目な人ほど「自分が何とかしなきゃ」って思うのでしょう。自分はデキルやつだから任された とか 少しでも会社に貢献したい とか ・・・・

私もそのように考えた時はありました。
今でもそのように考える事はあります・・・。
でも、それが良くない事も経験として理解もしています。


人を投入する事で一時的に仕事は好転する事もありますが、多くの場合はお客様向けのパフォーマンスです。

  • 計画に遅延が発生 → 作業者を増員します。
  • 品質に問題が発生 → 確認者を増員します。
  • 人格に問題が発覚 → 交代要員をアサインします。

人がいなけば対策を打てない事は事実ですが、人を増やすだけで問題は解決しない事も事実。増員で何とかなる問題は、本当は小さな問題なのだ。
真の問題は計画が破綻していたのに見て見ぬふりをしていた事。
(もし、管理者がリスクコントロールができていない、リスクを分析できていない なら、増員じゃなくて管理者を替えた方が良いと思います。)

「〇〇が忙しくて、手が回ってなかった」というのが常套句だけど、手が回らないなら炎上よりもっと前にヘルプを求めるべきです。単に管理者の能力が低い事を隠しているだけ。

どうしても、炎上している仕事をやる時は明日に回せそうな事を明日に回してしまう勇気を持つ方が良い。どうせ一日じゃ片付かないし、急いでやっても次々に仕事が降ってくるだけ。だって、全員忙しいんだから。
とりあえず、「期間は厳しいですがやってみます・・・」と言って期間内で丁度終わるように調整しましょう。もう一人投入しなきゃ間に合わない!と思わせたら勝利です。

炎上した仕事で得られるものは忍耐力だけ。
そんな仕事よりもっと有意義な仕事を選んだ方がマシ。そうじゃなきゃ、家で勉強してた方がマシ。人情で手伝うのは半分くらいで良いと思います。

思い切り丸投げされて心が折れそうです。
華麗に回避したかったなぁ。
 
 おしまい。