40代の社畜はどこに逃げるのか。

現在、社畜の私にもヒットした記事です。 

delete-all.hatenablog.com

 

この部分…

 

大事なのは「逃げろ!」と声を上げることではなく、もっと実際的な、逃げられる場所の作り方や逃げる方法を教えることだ。 

 

殺られてしまう人は、「地面に描かれた道を歩きながら、道から外れたら奈落の底に堕ちるのだと心配している」ようなものだと思います。外側から見れば堕ちても問題がない事は明白なのだけど、目の前の道をしっかりと見ているから道を外れた所の状況がほとんど見えていない。だからと言って、「ただの思い込みなのだから、道からはみ出しても大丈夫!」なんて簡単に言える人がいたら、それはそれで羨ましい。きっと社畜になったことが無いか、すぐに牧場から逃げ出した人だと思います。

自分で人生のルール設定しているつもりなのに、社会や会社に決められてるって事なんだと思います。頭ではわかっているけど、ちゃんと考えるのはシンドイ。みんなに合わせた方が簡単だし、みんなで同じ道を歩いた方が楽ちん。そのような思いが集合体となって先輩達や常識が様々な当たり前(思い込み)を作っているんだからタチが悪い。それも明確に言葉にされた事ではないからもっと悪い。「そんなのあたりまえでしょ。」って自分でも発しています。

 

 自分も20年近い昔を振り返ってみれば、入社時は餌を貰うために進んで社畜になったはずで、いきなりワイルドな平原には帰れないんですよね。ことさら、40代の自分にも同じことが言えるわけで。檻の中でひどい餌しか貰えなかったとしても、檻から逃げる方法はわからないだろうし、檻の外の草が本当に食べられるかもわからないから、逃げろと言われても、どこに?としか言えないじゃないか。慌てて逃げた後はオオカミに食われるような、最悪のシナリオかも知れない。

 

平原で生きることを方法を知っていれば、やられる前に逃げ出せるだろうし、逃げ場所が確保されていれば、さっさと避難できると思います。でも、逃げられない人に逃げろという話は何の解決にもならないですよね。

逃げて生き延びる方法なんて、解雇される事が日常茶飯事の国だったら、当たり前に知っているはずなんだろうな…と漠然と思います。クビになる事についてビクビクしているわけじゃなく、「みんなクビになる事もあるんだから何とかなるだろう」と思える気がするのです。何かしら稼げる方法はある。生きていく方法はある。そう信じられるし、そのように教えられていると思いますし。

 

もう、遅いかも知れないが、自分なりに逃げれる場所を作っていこうと思います。幸いにも家族は暖かいけれど、逃げ場を作るためにもまた準備と努力は必要だと思うのです。仕事だけしていた人間が、急に家庭に逃げ込もうとしてもうまくは行かないと思いますし、特技(使えるスキル)が無いのに他の会社に行くのも難しいと思います。とりあえず周りを見渡す事から始めなくては。