新学期の風物詩
昨日は真新しい服を身をまとった学生さんたちがワラワラと電車内を賑わせていました。
若い、新しい、フレッシュ!人生の終点に向かって電車を走らせている我々にとっては本当に羨ましい。そして、願わくばこの満員電車から、降りて欲しい。
こちらは何年も通っているオッサンなので、これが毎年の風物詩である事心得ておりますが、それでも辛い…。混んで圧縮されるという物理現象だけではなく、若者たちが発する良くわからないキラキラ感。疲れたサラリーマンを哀れ見る視線。乗車が不馴れである事による遅延。いちいち発せられる、「この電車混みすぎだよね。」発言。(お前らが増えたんだろ!)
この状況がGWを越えた段階で終息していく所までが風物詩。混み具合と共に初々しさと輝きか失われていく事はわかっているのだけど。そしてスマホでゲームに興じる方向に向かって行き、「学校行くの面倒だよね」と、通学時間が無駄なものであることをひしひしと感じるのだと思う。
すでに仕込みは始まっているのです。まだ社畜になってないウチから面倒なこと、無駄だと思うことに慣れてしまえば、人生の大半で当たり前の事になっちゃうんだよ。満員電車を乗り切る術も同じ事。そんなに変わらない。そして、高校生がこの経験を糧に大学生になった時、意識高い系になるか、さとり世代になるか解らないけれど。
それでも、人生の目的地を探しながら電車に乗っている学生さんは羨ましく思う。どの時点で現実という駅に降りるのか、あてもなく終点に向かうのか、ひたすらトンネルを進むのかわからないけれど、希望があるだけで羨ましい。