「WannaCry」感染の98%は「Windows 7」で「XP」はほぼゼロ (ITmedia NEWS) - Yahoo!ニュース
PCのウィルスは日々進化していくので、色々な機能を身に着けているのですが、一般人から見たら「迷惑なもの」という認識しかないと思います。
根本的な対策は「定期的にバックアップを取っておく」という対策しかないという事なのですが・・・。簡単に言うけど正しくバックアップを取るというの素人にはかなり難しいのではないかと思うのです。
- 定期的に取得する必要がある
- 別の装置に取得する必要がある
- 確実に消去する必要が有る
この辺ってあまり語られないような気がするのです。細かい内容はありますがざっくり気になる事を書いてみます。
1.定期的に取得する必要がある
ウィルスには潜伏期間があります。病気にかかっても暫くの間は発症しないというアレです。という事はバックアップしたファイルにウィルスが入っていたら、発症していないだけかも知れないため、バックアップから復元したらウィルスを発症した!という可能性があります。となると、潜伏期間とデータを失った時の損失を考慮すると概ね1か月毎に取るという事が望ましいのではないかと思います。かなり面倒。
2.別の装置に取得する必要がある
自分が作成した情報はハードディスク(HDD)中に記録されている事は理解されていると思うのですが、バックアップを同じハードディスクに保存しても根本的な対策にはなりません。データを削除してしまうウィルスだったらバックアップもろともデータを削除されてしまう可能性が高いです。データに対していたずらをするウィルスから見れば、同じようにデータなのでバックアップかどうかなんて関係ないのです。個人利用で確実なのは1度しか書き込む事の出来ないDVDやBDなどでしょう。これならデータを書き換える事が出来ないのでウィルスも手を出す事が出来ません。しかしハードディスクに保存できる容量はDVDやBDに対しては桁違いに多いので全てをバックアップするにはかなりの枚数が必要になります。かなり面倒。定期的にこの作業をやるのは現実的ではありません。何十枚、何百枚と必要になる可能性も否定はできないのです。
お金をかけられるのであれば、外付けのHDDを買って丸ごとコピーしてしまうのが確実だと思います。普段使いしてしまうと、外付けの方にもウィルスが感染してしまう可能性がありバックアップの効果が薄れるため、通常はパソコンから外しておく必要が有ります。使い方としてはかなり勿体ないです。
3.確実に消去する必要が有る
バックアップを作るというのは、即ち複製を作る事と同じです。油断すれば個人情報の塊になってしまう事になります。個人情報にそれほど気にしない方は問題ないですが、バックアップしておきたい大事な情報であればあるほど、個人的な要素が強く出ると思います。DVDやBDに保存した場合、外付けのHDDにコピーした場合もいつかは不要になる時が来ます。それは壊れて動かなくなった時です。しかし、気を付け無ければならないのは、良くも悪くも世の中にはデータ復旧サービスがあるという事です。素人的に動かなくなったHDDも専門家なら普及できてしまいます。したがって、コピーを増やしていくという事は情報漏洩のリスクを増やす事に繋がってしまうのです。心配性であってもバックアップを増やす事は違う心配を増やす事になりかねないのです。
クラウドも選択肢ですね
クラウドというと言葉が難しいですが、簡単に言えばインターネットの向こう側にある企業のソフトやハードディスクを貸してもらうようなサービスです。企業のハードディスクにデータをしまって置ければ、個人としてバックアップを行う必要は無くなるので手間はありません。ただ、企業と言ってもパーフェクトではないため、情報漏洩などのリスクはあると思います。流出してもそれ程ダメージはないけれど、ずーっと取って置きたい写真などであればクラウドという選択肢もあると思います。無料で置く事も可能なので使い方次第では便利かなと思います。
終わりに
毎日バックアップを取る事が望ましいのは言うまでもありませんが、自動化できないと作業自体が面倒になり、取るのをやめようとなりがちなので、何事も費用対効果というかバランスが重要かと思います。失ったら困るものから優先的に複数に分散さんさせて保存しておく必要が有ると思います。
そして最大のバックアップは、印刷してしまう事かもしれません。
おしまい。