夏のハラスメント注意報

夏が近づいてきました。

日中の気温が25度を超える日も多くなりました。春が終わり夏が来る。

ふとカレンダーを見れば、今年も一年の四分の一が終了。時がたつのはとても速いです。

 

夏がこれば暑くなりますよね。そろそろスーツの上着を脱ぎ、ネクタイを外し(頭には巻かないですが)クールビズスタイルになっていくのではないでしょうか。正直クールビズってもうスーツのカッコ良さとか完全無視じゃないですか?スーツ自体を止めればいいのに…。センスの良い服を選ぶのも難しいのでクールビズスタイルを受け入れるわけですがワイシャツは長袖派を貫いています。理由として冷房が効きすぎている場合に対応できないから。長袖で腕まくりはできるけど、逆はできないですから。また暑くて汗が出るような状況でも、汗でべとついた腕を机の上に乗せると気持ちが悪いのでちょっと我慢して長袖のままでいるようにしています。

 

そして、半そでにしない理由がもう一つ。

それはムサイ腕が露出して他人に不快な思いをさせそうだから。

 

私は腕の毛が多い方ではないですが、それでも見苦しいかなと思う時があります。かなり剛毛のおじさんに限っては半そでにする事が多いように思いますが(個人的意見)非常に目に良くない。誰も見たいものではないんですよね。本人だけは見慣れているから気にならないのでしょうが…

不思議なもので、海やプールで水着になっている時にはほとんど気にならないですよね。(とはいえ最近では、ラッシュガードを着ている方も増えました。)

人間の感覚はTPOと服装のアンマッチに対して嫌悪感を持ちやすくなっているのではないかと感じます。

 

発言に関して冬場より注意が必要です。全て自分の事を言っているとしても、シチュエーションによってはセクハラっぽくなります。

 

暑いから脱いでいい?

脇に汗かいちゃって。

早く帰ってシャワー浴びたい。

 

何気ない会話の内容ですが、近くに女性がいたらビミョーな空気になりそうです。ちょっと考えすぎじゃね?と思う部分もあるのですが、誰にどのワードがヒットするか分からないという怖さがあります。特に汗にかかわる部分は体にかかわる内容になりがちなので注意が必要だと思います。どうしても肌の露出が多くなる分、気にする人も多くなるでしょうし、汗臭い事を気にする(気にされる)場面も増えるでしょう。夏は冬よりも言葉に気を付けた方が良いのではないでしょうか。

 

直接的なハラスメント発言や行為については、常識的な範疇でNGだと判断すべきですが大半の場合は相手と自分の関係性に加えて状況の履き違えから始まると思います。日常的に飲み会の席では下品な会話ができる間柄であっても、会議室で下品な会話をされたら急に引いてしまうという事はチラホラあって、ちょっとした油断なのだろうと分かっているからみんな苦笑いするだけ。何も言わなかったからセーフでは無くて、アウトに近いグレーだから何も言えなかったという所が本音です。(ドン引きという事も…)

 

そう考えると職場の状況は危なっかしい所があると思うのです。もくもくと仕事するのも良いのですが、ちょっとした雑談はチームの結束に良いエッセンスとなる事は間違いありません。仲間内ではOKの内容でも隣のチームで聞き耳立てていたメンバーにとってはうれしくない場合もあるでしょう。またワイドショーのように話の一部だけを切り取って騒ぎ立てる人もいるかも知れません。心配しすぎたらきりが無いですが、イマドキを考えると心配するに越した事はないと思います。

 

もし頭の中の言葉が聞こえてしまったら、世の中大変な事になる事は間違いありません。余程の人間嫌いでなければ、他人の顔を見て好みか好みじゃないか判断しますし、体形も気にするでしょう。思った事を言語化するだけで色々な人に影響を及ぼす事になるというのは、なんだか皮肉な状況ですね。人類にテレパシー能力が無くて本当に良かった。テレパシーがあったなら暑くてもマスクをして厚着をしなければならない世界になっていたかも知れません。「このおっさん汗ばんでてキモイ」という心の声が遠くの方から聞こえてきたとしたら、グサグサ心に刺さってしまうに違いありませんから。

 

おしまい。