仕事の優先度を「怒られたくない順」にしてるヤツっていませんか?

太陽はサンサンと輝き、徐々に暑い時期にシフトしてきました。日の出ている時間が長くなって、一日って長いなぁと感じます。その反面、気がつけばGWも終わってしまい「休み明けにしましようか!」と逃げた仕事が大挙して押し寄せて来ました。逃げ切ったと思われた仕事まで追いかけてくると思えば、前方に研修予定なんか立ちふさがっていて、もうね、精神的に辛い。

こういう時はタスクの数に目が行ってしまうので焦るんですよね。残り20個ある!と思えば時間が足りねーと思うのだけど、こういう時こそ冷静にひとつにかかる時間を整理した方が良いと思います。

 

怒られたくない順に仕事の優先度をつけるヤツ

例え20個あってもひとつひとつのタスクにかかる時間を一時間、二時間と分解していけばパズルのピースは大部分ははまって行くものです。そもそも全部やる必要が有るのか疑う所から始めた方が良いでしょう。10個以上のタスクを貯めこんでいるのなら、かなり優先度が低い(本当は分からないけど、自分としては低い)ものがあると思われるので、いったん捨ててしまうのが良いでしょう。どうせやらないのですし。そして、モノによっては手を抜くタスクも決まってくると思います。色々考えても条件が整わなくて完成しないものは「暫定版」とか「見直し予定」とか明言して簡単に済ませてしまうのも手だと思います。どうやったって、もう一度手を入れる必要が有るのなら細部まで手を入れてから後戻りするのはナンセンスです。こういうやり方を嫌う人もいるから難しいのですが(主に仕事好きな人)個人的には二度手間になるので細部まで詰めてませんと正直言う方が良いかなと思います。

 

タスクを分解する時に締め切りも重要な要素です。つまりデットライン。生きるか死ぬかの瀬戸際です。状況に合わせた自分なりの優先度や線引きに基準があると思うのだけど、「怒られたくない人の仕事」が基準になってる人がいて苦労させられる事があります。怒られたくないからと言うのは「個人の感覚であれば」自然な理由ですが、裏返せば「怒られる直前までやらない人」になっているという事なんです。生き延びるためには怒られないギリギリを攻めていく事が賢いやり方なのかも知れませんが、仕事を依頼した方は甚だ迷惑です。「別案件の方が優先度高いから待ってくれ」と言われたら渋々待つしかありません。切羽詰まれば、こちらも怒るという感情を使わなければいけなくなるのですが、これって非常に勿体ない事だと思うのです。そんな暇が有ったら別の事に頭を使いたいのに。

こういう人には大きな仕事の依頼はできないので、つかず離れずの距離を保ちつつ小さな仕事を依頼するしか方法がありません。本人は「今回も(自分の力で)乗り切った」というねじ曲がった感覚になってしまうため、あまり自覚が生まれない所も問題を根深くしているんじゃないかと思います。組織で考えると腫瘍みたいなものですね。

 

組織の歯車という時代じゃなくなったのかな

俺はしょせん組織の歯車だって言う人もいるのだけど、歯車ってひとつでも外れたらどこかが機能不全になるので、歯車と言い切れる人はそれなりのポジションだと思うのです。まぁ、あんまり役に立っていない歯車とか、ただの飾り、大量に予備があるっていう歯車が存在する可能性はあります。それはさておき、終身雇用が失われた今は歯車になる事は違うのだろうなと思います。今どきの会社組織では社員は歯車ではなくなりました。組織の中で言われた事をコツコツやるという話だけではなく、転職するヤツもいれば産休に入る人もいるし、早期退職する人もいれば、再雇用で70まで残る人もいる。もう歯車のようにお互いが噛み合わないと動かないという状況とは言ってられない。各々が一つのアプリのように動いて処理をこなしていくような・・・そんな時代になったように思います。

そうなってくると、仕事の納期が守れないって人は簡単に外されるようになると思います。違うアプリ(別の人)を使えばいいのですから。

 

イマドキは社長だって、取り締まり役だって外から連れてくる時代ですもんね。 

 

 

おしまい。