赤い糸は銀の鎖に

f:id:natsuno_sora:20190606230357j:plain

 

山ちゃんと蒼井優さんの結婚。私も目を疑いました。

ありえないカップルに思えるけれど、ご本人たちは全く気にしていないわけで、よその家の事はやっぱり分からないですね。どちらも幸せそうな顔をしながら、目を潤ませる所が印象的でした。

 

結婚するという事は鎖に繋がれるという事でもあります。最初は赤い糸で繋がっていた可能性はありますが、歳を重ねる事で細い糸は束ねられて太い糸に変わり、気が付いた時には鎖に変わっています。それに納得できれば幸せな人生になるでしょうし、納得できなければ自分から糸を切ってしまう事もできます。もちろん細い時に切る方が簡単だと思いますけど。

 

人生の時間は長くなって100歳を目指すような時代になってしまいました。仮に40歳で結婚しても離婚しなければ60年近くは関係を保つわけです。まちがいなく自分の親よりも長い間一緒に暮らす事になります。これだけの長い月日が流れると思うと、結婚に対して前向きになれない人が多くても仕方がないと思います。何かに縛られることなく自由に生きていきたいと思うのが自然と言えば自然でしょう。ですが、縛られているからこそ、同じ感情を共有する事ができる面もあります。喜びや悲しみを分け合う事は人生を分け合う事になりますし、誰かと繋がっている事で安心できる事もあります。

 

夫婦、家族の形はさまざまで良い悪いなんて事は言えませんが、裁判中のピエール瀧さんは家族に甘えられなかったと心情を語ったようです。長い間を積み重ね太い鎖になっていたと思えば、多少の事では切れない事も理解できたのではないかと思うのですが、それに気付けなかった事は残念ですね。でも家族はピエール瀧さんの更生を支えていくという事も語られていました。細くて弱い赤い糸から、強くて輝いている銀の鎖で家族が結ばれていたのだと思います。

 

これからも太い鎖を築いていきたいと思います。人生では重い事もあるけれど、ボロボロにさびてしまわないよう、大事にしていかなければ。

 

おしまい。