お腹が痛くなっちゃう3年目社員と就活の時この会社が最高だった1年目社員

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新入社員の頃を思い出してみる

もう40代・・・20年同じ会社で働いています。
私の同期は50人いました。
5~6年の間、採用しない年が続いて、「いい加減やばいんじゃね?」と社員をよせ集めたようです。無名の大学を卒業した私でも就職させてくれました。
就活に苦労しなくて本当にラッキーだった。
そこで楽をしたから、今は苦労してますけどね。

私の同期もすぐに辞めようとするヤツはいましたが「石の上にも三年」という言葉を全方位から浴びせられて動けなくなってました。だから、仕事がつらい同期はお互いの顔を見かけるたびに三年は頑張ろう!と挨拶代わりに声をかけたものです。
この言葉を聞くたびに「痺れて立てなくなるのを狙ってるんじゃね。」と思い、転職するにもこらえ性の無いジョブホッパーと思われては損だという偉そうな考えがありました。

そんな3年が過ぎた頃、同期は半分になっていました。
そして5年が過ぎた頃、同期は更に半分になっていました。

 

お腹が痛くなっちゃう3年目社員の話

同僚の話。
話を聞くと理由が分からない腹痛が発生しているとの事。
医者に行っても悪い所は無く会社に行かない時は問題ないらしい。
まぁ、ストレスやろね。本人もそう思うしかなく、診断書を書いて貰ったと言っていた。

仕事が合わないと言うことだけは明らか。なんだけど・・・
初めてのケースだからいいアドバイスが思いつかない。
メンタルダウンにより会社に来れなくなってしまった人たちは、責任の重さや仕事量が原因だったと推測しやすい。(仕事量と責任は相関関係が強い)
でも、今回のケースはチョット違う。本人は仕事が嫌いな訳じゃない。仕事量が多いわけでもない。(仕事場の環境についてはチョット嫌がってけど)

私から見ればやりたい仕事もないから今の仕事にも不満がある訳じゃ無いように見える。もちろん、流行りの仕事の方が楽しそうという思いはあるみたいだが。


就活の時この会社が最高だった1年目社員の話

新人の後輩は、なんでこの会社に入ったの?という質問に対して、「就活の時、ここが一番良く見えたから」と答えた。まさにJTCの会社だからそう見えたのも分からなくはないのだけど。
恐らく就活で派手に宣伝している事は一部のエリートがやっている事で、エリート採用でない人材は各地の部署に配属されてしまう。配属ガチャってやつ。
そりゃ、志望動機がこの会社が一番よく見えたと言っている人材ではエリート部署には配属させられないよ。その代わり〇〇がやりたい!というものが無いから、与えられた仕事を言われるがままにこなしていく。組織としては役に立つ人材になりそう。

自分も同じような感じだったと思う。
特にやりたい事も決まってなくて、漠然としていたから言われた事を素直にやっていた。仕事なんてそういうもんだろ?という言葉を使って。
5年、10年と経てばチョットは知恵がついて会社の仕組みやうまく生きていくテクニックを考えるようになったけど、転職するまでの勇気は出なかった。

新人採用の難しさ

採用の時、志望動機聞くけどほんとに聞いてるのかな?
社交辞令と言うかTPOに合わせたことを言えるかをみてるだけじゃない?

若い子たちを見ているとそう思わざるを得ない。

でも、誰が化けるかわからない。ダメ社員と思われた人物が組織長になる事もあるし、エースがサクッと辞めちゃう事もある。新入社員の10年後の姿に思いを馳せるのは、夢見がちなでも無理な話ではある。

じゃぁどーしたらいいかというのはハッキリ言えないんだけど。


うちは技術の会社だ!とアピールするのは悪くない。
採用するためには自社の強みを伝えてこそでございます。
ただ、それが会社のためになっているか結果をみるためには、5年や10年の歳月を待たなければならない。そう言う追跡調査ってやってんのかな。いい感じの子が採用出来たら正義ではダメなんだよな。

スタートアップを選ばず、JTCの会社を選択する時点で安定志向の割合が高いのは間違いなくて、組織の中で動かしやすいのも明らかなのだけど、安定志向の組織って終わる直前だと思うのよ。これは10年くらい同じ事をずーっと言っている。
でも、トドメを刺されると言われ続けた言語COBOLのように使いどころがあれば地味に生き続けていて、そう言う会社なんだろうなと言えなくもなくて。
「噛めば噛むほど味のでるスルメのような会社です」と言っても集客できないし、採用もできない事は理解できる。

 

おじさんとして思う事

「しょうがないから、この仕事を続ける。」というのは30代後半で発してほしい言葉なんだよな。冷静に今の仕事が続けられそうかなーと分析した上で、結婚とか親とかシガラミが強くなった時に言えばいい言葉で、若いうちに言葉にしない方がいいと思うんだよ。

収入が安定していないと結婚できないという話分かるけど、収入が安定しつづける補償なんて無いんだよなと。うつでいなくなった人、何人も見てるから。
結婚するなら助け合える人同士で結婚して、食費とか住居費とかシェアして安くできるようにしておかないと「こんなはずじゃなかった」ってなっちゃう。

そうは言っても、30代後半ともなると、「年齢」というどうにもできない事象が、シガラミの強さを何倍にも増幅して、絶望的に迫ってくるので「しょうがないから」と言うほかないと思う。


若い時から悟りを開いている人も多くて「しょうがないから」という人が多く感じる。なんかもったいないって思っちゃうんだよね。


会社に入って何をやるかなんて学生の頃には分からないし、趣味・嗜好やキャリアに対する考え方とかドンドン変わる前提でいないと生き抜いていけない。
技術者でも管理職になれば管理職なりのスキルを求められるから、いつまでも技術者ではいられない。いつまでも同じ場所で同じ事を続けていても給料は上げられない。

変わる事は同じ会社の中じゃなくても良いわけで。


会社を渡り歩く事ができるように、就活がもっと自由にならないと自由な気持ちで仕事を選べない。それでも自分のやる事は、会社で選ぶのか仕事の内容で選ぶのか認識した方が良いと思う。

 

最近、若手の子には転職を考えながら仕事した方が良いよと助言してる。
比較対象もなく自分の居場所はここだ!と思い込む事の怖さがあるから。
ふと、なんか違うと思った時に、真っ逆さまに落ちてしまいそうなんだ。


おじさん達は、あと〇〇年だから頑張ろう!という声を揃えていたのに
70歳まで働いてくれよという国に対して絶望の声しか聞こえない。

はたして40代の私はどうやって生きていけばいいのやら。

 

 

おしまい。