監査とか審査とか検査とか調査とか。
仕事しているといろいろとジャッジされるタイミングがあります。
それが監査なのか審査なのか検査なのか調査なのか・・・いろいろありますけど。その時、100点って事はありません。もちろんそれなりに準備をするので及第点までは持っていくのですが、それは基準を理解しているから点数が取れるわけです。
学校のテストで言えば、期末試験のような教科書通りにやれば得点を取れるという事であり、抜き打ちテストや実力テストのように本当の実力を試される事になったら及第点をとれるかわからない。
人がジャッジする事は、その人のモノサシを使う事になるからね。
明確な数値が基準となる場合は分かりやすいけれど、決まりすぎているとズルしやすくなるという弊害も出ると思う。
ビッグネームの会社だからちゃんとやってるでしょ?という感覚は大まかには間違っていないと思う。なぜならそういう団体がグランドルールを決めるんだからそれなりに守れる範囲で決めてくるはずだから。でも政府が勝手に基準を作ってきた場合って難しい状況になると思う。期末テストじゃなくて実力テストになるわけだから。
そんな時、ライバルがクリアしているのに自分だけクリアできないなんてありえないですよね。みんなズルしてるなら自分もズルしちゃお・・・って感じで。
監査の有効性
監査で発覚しない事なんて山ほどある。間違いなく。
人道的にこれはヤベー。一線超えちゃってるよ。という時になれば、外部にも発表するし罰則も与えられる事になる。そういう意味では必要な事だけど、発覚した不正の多くは数年前から始まってる。
監査する人は数年間は見抜けないボンクラなの?と思ってしまうけど完全に隠蔽されてたら見抜けない事も多いだろうし、気が付いていても改善命令を出すだけに留めたりするから仕方がないともいえる。
「監査してるから大丈夫です。」と断言するのは、かなり高いハードルがあると思ってる。どこの業界でも似たようなものじゃないかな~。
もちろん、人命に近い業界ほど高い基準が設けられているとは思うけど。三菱自動車の件だって排ガス基準が満たされてないからと言って人は死なないからね。
そして役所がやる監査って決められたルールの通り書類ができていることを確認するだけなんだよね。書類として監査の証拠が残っていたとしても、実際にどうなっているかなんて知った事じゃない。万が一見つかっても業者が悪いというだけだから。
今時は不正を見つけた時、誰かが面白半分や自分なりの正義でSNSにアップしてしまうので見逃していたものも表に出てきてしまうから仕方なく詳しい人が動き出すのだろうと思う。
上がる基準、変更されるルール
どう考えたって専門的な監査を安くやれる訳がない。仮に専門家が格安でやる監査があったとして、そんないい加減なところ信用します?。だからと言って、監査済みの車だから10万円高いんですと言われて納得する客はほとんどいないと思う。工業製品何て作られた時は同じ品質で検査はされているはずで、別の人が監査したからと言って品質が上がるわけじゃない。
監査は気休めでしかない。けど、やらないよりはマシなものだとおもってる。
常に基準は上がり続けるし変更されることもしばしば。監査内容の意味が分からない事もかなりある。だから、究極的には基準を決めた人の良心でジャッジしているって事になるかなと私は思う。現実的な線ではここまでやっといた方がいいよね?みたいな事。
将来的にはそういうのも基準の決め方もAIに頼むようになるのかな?
結局は誰も責任を取ってくれるわけでもないので、自分が納得するしかない。口コミを信用するのも専門家を信用するのも。賢くなって自分の目で確かめるしかないんだろうなぁと思う。正直、難しいから失敗するしかないんだけど。
チャイルドシートを買う時、タカタの安全基準が高い!って買ったんだけど、今だったらエアバックのリコールが心配だから買わないかもしれないなぁ・・・
事故にあわなかったからよかったけど。
おしまい。