先行き不安な若者たちへ

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今の仕事が不安?

会社の若い年代の子が将来の事が心配でメンタル的に落ち込んでしまったと聞いて、新しいパターンだなと感じました。私もすでにおっさんなので、若いっていいなと思ってしまったのですが、それを言ったら何の解決にもなりません。

(まぁ、本当の理由は聞いていないのですけどね。)

 

仕事の状況は忙しいと言えば忙しいのですが、毎日深夜まで残業させられているわけでもなく、休日出勤が多いわけでもなさそうです。でも今の仕事をしていてこの先食べていけるか不安だそうです。


そりゃまぁ、不安だろうと私も思います。
今の職場は流行りの技術から縁遠い所だからです。
枯れた技術なんて使ってたら将来的に苦しくなるんじゃないかろうか?
分かります。それを言ったら、私も不安だからですw。


もちろん、20代と40代では悩みの質もこれからの未来も全く違うから分かったふりをしても仕方ないですが。

自分で決める生活レベル。

今の仕事を続けていても将来的に仕事がなくなって食べていけなくなるんじゃないか…なんて考えたら焦るだろうし心配にもなるでしょう。とりあえず稼げなきゃ始まらない。それなら・・・といって、仮に転職に失敗して生活レベルは下げたくない!!って事は誰しも思う事だし。


普段の生活では右を見ても左を見ても同じくらいの生活レベルの人しか視認できないと私は思うのです。

イオンに食品を買い物に行く人は、やっぱりイオンに食品を買い物に行く人の生活レベルなんですよ。本当はものすごいお金持ちだったとしても、イオンで買えば十分という感覚なのだから少なくとも食生活の面では同じくらいの感覚なんです。
それはイトーヨーカドーでも成城石井でもどこでも当てはまるような事で。


それが日常であれば、それが自分の生活レベルなんです。


自分とは合わない客層の店に日常的に行くなんてありえないですよね。そうなると違う客層の人と接する機会なんてないんだから。ほかの客層の人とは接点すらない。
だから生活レベルを上げる、下げるという事がどういうことかを客観的に整理しておく方法はないんです。お金が無くなればそのように生活するし、お金があればそのように生活する。その場面に直面したときに考える方が健全なんだろうなと思います。

 

若い時は、見えない将来の事じゃなくて、どういう日常を送りたいかをイメージする事にかかってると思うんです。日常が幸せである事が重要であって、そのために仕事でお金を稼ぐ必要があるわけだから。


一般人だったら日常なんて大きく違わない。
働いて、食べて、ちょっと遊んで、風呂入って寝るだけなんだから。
それでも、自分にとってどんな日常が幸せなのか考えておいた方がいいと思うんだ。

 

とここまで書いておきながら、そんなのは言われなくてもわかってると思います。本当の心配はお金ではないのだろうと。

 

稼げなくなる不安は、働きたくなくなる不安

「この先も一生懸命頑に働かなきゃいけない。」という事実に対して不安を感じてるんだと思うのです。こんな面白くない仕事を一生続けるなんて無理だろーと。

心に焦りがあるうちは、失敗を恐れるなとかチャレンジしろとか意識の高い事は考える必要は無くて、今の環境を日常として生きていけるかどうかだけ判断したらいいんじゃないかなと私は思います。一日も続けられない日常なら、早いところ環境を変えた方がいい。もちろん自分から。そうでないなら淡々と過ごす日常として続けられるかどうか。あと何年なら、何か月なら、何日なら日常を続けられるか。
それを考えてから、計画を立て直した方がうまく行くんじゃないかな。

気を付けなければいけないのは、「思い」がないとうまく行かないってこと。
「このままじゃいけない」と思うのは、本心なんだろうか。周りが先に進んでいて置いてきぼりになっているから「このままじゃいけない」と思ってはいないだろうか。
周りを気にして動く事があっても良いのだけど、周りばかり見ていたら結局落ち着くところは見つからないと思うんです。

自分より優秀な人はいくらでもいるし、生活レベルを上げようと思ったらキリがない。日常を作るための「思い」をはっきりさせて基準を決めないと、一生焦ったままで生きて行かなきゃいけなくなってしまう。もしくはずーっと与えられた仕事をこなすだけで満足な人間になってしまう。

 

年齢の節目は決断のターニングポイント

私も40代になりましたが運よく日常を続けられています。

何度も転職しようと思いましたが、叶わぬまま家族を持ち40代になり身動きが取れなくなってしまいました。(ローンほど人生を縛るものはないと思う。)

その失敗を振り返った時、理由として挙げられるのは節目の年になってから考えていたという事です。

29歳、34歳、39歳 年代が変わるタイミングは意識が変わるタイミングでもあるのだけど、会社での立場も変わるタイミングでもあると思うのです。平社員がリーダ役になり、更に取りまとめになる・・・バイトだってパートだって同じですよね。世の中も5年もすれば新しいものに変わっていて、変わらなきゃいけないタイミングだったりするんです。

その結果、周りに影響されて焦ったり悩んだりするのだけど、決断するのが節目の年ならば、その数年前から計画しておく必要があるんですよ。(もちろん即決タイプの人は節目なんて気にする必要は無いです!)節目の年だからと思って動き始めたところで時すでに遅く、節目というターニングポイントをうまく使えないからずるずる日常を続けてしまう事になると思います。

 

毎日、毎日、人生について考えてたら息が詰まってしまいます。
まずは今の日常を考えましょう。どう転んでも明日はくるし家の中に閉じこもり続ける事もできません。どんな日常を送るかは自分次第。仕事、会社、技術・・・永遠に決まっていて安泰なんてものはないんだから、寄りかかろうとせず自分で考えて決めていこうじゃないですか。

 

 

おしまい。