オンラインとオフラインの間

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必要だからのオンライン化 

私の勤めている会社でも、やっとIT界隈ではメジャーなZoom(テレビ会議)やTeams(企業内チャット)が主流になってきました。

 

ZoomもTeamsも「21世紀に間に合いました!」じゃなくて「コロナに間に合いました。」という状況です。いつかはやらなきゃ・・・と言う亀の歩みだったものを、今回の厄災がガメラか玄武に進化させて、今までの状況を破壊しつくし新世界を創造するかのような変化をもたらしています。

「使い方わかんないから使いたくないんだよね~」と言う怠慢な人は、こういう状況で滅んでいくんだなぁと感じたのだけど、どうしても周りのメンバーの足を引っ張ってくるのでタチが悪く、できれば一人で滅んで欲しいのだけどそういう訳には行かない所が日本だなと思ったりしております。

 

とは言え、仕事のオンライン化はもともとオリンピックをにらんで進んできた話だし、もっと言えば台風などの災害、更に過去なら東北、神戸の震災という事になるのでしょう。 振り返れば10年も20年も前から考えられて来たことなんです。天災によって交通機関が寸断されたらどうする?などなど・・・万が一の時の「出たとこ勝負です!」なんて言えませんからね。いろいろ考えられていたんです。
 

そう、会議室では。

 

じゃぁ、今回どうかというと

トップダウンでの号令(リモートワーク)が発動! 【対策の構え】

でも、現場は対応できない!! 【抵抗の構え】

上司からはなんでできないのか?と問い合わせ!!! 【全体攻撃】

客がダメっていうからだよ!!の回答 【痛恨の一撃】
(外部にネットワークが繋がってない。)

しかし偉い人の会議はオンライン化されない!!! 【BOSS登場】

 

「やれないんじゃない、やってみるんだよ」では済まない

格言ぽく言う人いませんか?「やってみるんだ」と。
だれもが思う事は「お前がやってみせろよ」です。

会社の指示でやってみる事は本当は簡単なんですよね。責任を取らなくて良いのなら誰にでもできる。(子供でもできる。)

 

次点で「俺が責任取るから、やってみてよ。」ですが、多くの場合はやってみようとする案を却下されるので萎えます。人間、理解できていないものや面倒なものに対して責任なんて取れません。

 

対策を考えて何とかしようと思うのは大事だと思います。
しかし、それよりもっと「大事なのはどこで諦めるか」だと思うんですよ。
責任が取れる限界点や着地点を始める前に決めておくこと。

契約としての決め事はあるでしょうが、健康や命にかかわる事であれば諦めどころを決めておくべきでしょう。 

「一生懸命頑張りました。でもダメでした。」で、救われる事は無いのです。現場も疲弊して客も納得しない。サービスを受けられなかった人も納得しない。
だったら、早めに諦める基準を決めて共有しておいた方がいい。
頑張る理由には使命感と納得感が必要ですから。

 

現場の動きに直結する泥臭い話をオンラインで済ます事は難しいです。
どれだけオンラインでいくら仕事ができるようになっても、オンラインとオフラインの間にある現実的な話は目を背けずに腰を据えて話をしておく必要があるのですから。

 

オンラインとオフラインの間

現場で働いている人も多くいます。仕事のオンライン化(リモートワーク)がすべてを解決するものではないし、オフラインの仕事をそのままにしておく事も出来ないと思います。オンラインとオフラインの境目が変わっていく中、そのはざまにある部分に関して目を向けておく必要があると思うのです。「やれる事からやろう」、「スピード感を持って」とか耳障りの良い言葉はありますが、一番面倒くさい所を対策する事がこれからの仕事のあり方や働き方の変え方につながるはずだと思います。

 

おしまい。