御用聞きが時代に合わなくなってる

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御用聞きの仕事

ごよう‐きき【御用聞き】 の解説
1 商店などで、得意先の用事・注文などを聞いて回ること。また、その人。「酒屋の御用聞き」

2 《政府の公用を承る者の意から》江戸時代、官から十手・捕縄を預かり、犯人の捜査・逮捕に当たった民間の者。岡っ引き。目明かし。

  御用聞き(ごようきき)の意味 - goo国語辞書

御用聞きとはサザエさんでいう所の三河屋さん的な仕事のやり方ですね。

自宅でくつろいでいる時でも嫁さんに対して「何かやっておくことはない?」と確認するといった御用聞きがあります。どんな状況かよくわからない時は、こうやって聞いておくだけで家族が円滑に進む事も多いです。

家事が増える事もありますが、不満が溜まって火事になる事を考えたらさっさとやっておいた方がいいというものです。

 

残念ながら、御用聞きだけで切り抜けようとすると、聞いてばっかり!とか自分でも考えてやってよ!とか言われるので注意が必要です。家事周りは勝手にやるとうまくやれていない事を怒られる可能性があるので、常にいい感じのコミュニケーションが必要だと思います。相手の得意な事をフォローするわけですから、得意な人の意見には従っておく方が良いです。

 

仕事する上での御用聞き

お客様と縁を繋ぐ上ではとても大事な事だと思います。御用聞きで聞けることは多くの場合が達成しやすい内容だからです。コツコツと信用を重ねるのに向いていると思いますが、御用聞きだけでは儲かりません。
いつもどおりの作業を頼む場合に、「営業に余計な金を払ってる?」と思われたら負けだからです。もっと安い所がないか探して仕事が無くなってしまうでしょう。

例えば家電量販店で必要とされる店員とは、ネットと同じ価格に下げられる事ではなく追加でおまけをくれる店員ではないでしょうか。わざわざ面倒な会話をして交渉までしてるのに、ネットと同じ価格になっただけで満足できますか?この人のために少しでもお金を使いたいという気持ちになりますか?

 

それなのに、社内は御用聞きが幅を利かせていると感じます。御用聞きではいつか限界がくるのは分かっているのに、御用聞きのやり方を捨てられずにいます。

定期的な仕事を得るために御用聞きの仕事は必要ですが、どんどん定型化や自動化して予測を立ててしまう所まで持っていくのが目指すべき姿だと思うのです。Amazon定期便のような「頼むのも面倒だから自動でやっといて」みたいな状態です。そこまで固めれば、多少の価格差で別の業者に乗り換える気にもならないでしょうし本当いみで便利です。

お客様の所に顔を出してナンボ見たいな感覚で、本当に面倒(本当は楽に済ませたい事)を改善していかないなら、お客様側のありがたみもなくなっていくのにね。今時は無駄話する時間も惜しいでしょうに。

 

かゆい所に手が届くサービスは飽和している

かゆい所に手が届くサービスなんて昔いっていたような思い出があるのですが、もうそんな時代じゃないんですよね。誰かの手を借りなくても、孫の手を使えば十分。かゆい所はいつも違ってるからいちいち誰かに頼む方が面倒くさい。

古き良き時代が続いている職場もいつかは終わっていくでしょう。だって、ほかの業者が便利な孫の手を持っていたら、そっちを使った方がいいですからね。
かゆい所に手が届くためのサービスはすでに飽和していて、そのサービスを選択する理由をシンプルかつ具体的に示せるサービスが選ばれるようになっています。

うちはしっかりサポートしますよ!も大事だけど、使いやすくて止まらないサービスの方が大事なわけです。御用聞きが良いとされた人間系の手厚いサポートは過去のものになりつつあるように思います。

どんどん効率化された世界がすべて良いわけじゃないけれど、人間の使いドコロは大きく変化しているように思うのです。

 

 

 おしまい。