ボーナス下がると苦しいよねという上司

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コロナの一年

今年の季語は一年中「コロナ」かもしれません。

最初にコロナだからと言えば、ネガティブな内容もあっという間に仕方ない雰囲気に変わるのです。

 

コロナだから行けません。

コロナだから遅れます。

コロナだから止めましょう。

コロナだからボーナスが下がります。

 

会社員と国家公務員の「2020年冬ボーナス」はどれくらい? リーマンショックを超えるマイナス幅 | LIMO | くらしとお金の経済メディア

2020 年冬のボーナス見通し
https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2020/11/bonus_2011.pdf 

 

リーマンショックを超えるマイナス幅だそうです。

まぁ、そういう事になるでしょうね。少なくとも自分の事業部は儲かってないし、仕事も減ってるのは感じます。(仕事自体は消滅しない不思議はありますが)こりゃぁボーナスが下がるのは仕方がないし飲食店をはじめとしてもっと困窮している人はいるんだから、ボーナス貰えるだけでありがたいと思っておこう・・そう思ってました。

 

しかし、うちのボスはこう言うのです。

「ボーナス下がると苦しいよね、君の所は。」

 

私には子供もいて生活費に困っていると思われたのでしょう。ありがたいお言葉なんだろ思います。でも、全くありがたいとは思えない。同情するなら金をくれ。ボーナスを上げてくれたらいい。申し訳ないとか、仕方がない、といった変な弁解もいらない。

そんなことより、自分は「高いボーナス貰ってるから多少減っても困らない」とでも言っているように聞こえるのが最悪すぎる。そのぶん、部下に回してくれよ。

 

40も超えたらそれなりの借金とそれなりの貯蓄はありますわ。何十年ローンを抱えながら、その日暮らしをしているわけじゃないですよ。と言いたかったけどやめました。50を超えたバブルの残り香を抱えて生きている人には、きっと理解できないだろうと思ったから。男は稼いでナンボみたいな生き方は今時は流行らないでしょうに。

 

 ボーナスに頼る生き方

ボーナスが無いと明日から生きていけない、生活が苦しいという人がどのくらいいるのか私にはわかりません。確かにがっつりボーナス払いでも組んでいて生活に厳しい人もいるでしょう。仮に私がボーナスを当てにしていたとして「お前の所は苦しいやろ~」って言われても傷口に塩を塗ってるだけじゃないですかね。うちの上司は。

幸いにも私は職を失う事もなく、給料が激減する事もなく、業績は緩やかに下方修正しているレベルなので恵まれている方だと思っています。ハンコ業界のように激震が走るようなネガティブ要素もありませんし。

しかし明日は我が身と考えるべきだし、働けなくなる何かが起こる可能性だってあるのだから、一年くらいは貯金だけで生きていけるような蓄えは必要だと思います。まぁ5年も働けばそれくらいは残しておきたいですよね。(例えば住宅費+光熱費+食費の1年分)自分はもう20年は働いてますんで、さすがに貯蓄はしています。若い人と違って未来がない事は明らかですしね。

 

会社に期待する、期待に応える事のリスク

不景気は突然やってくるし、40も超えたらリストラも忍び寄ってきます。何なら30代だって肩たたきに合った後輩もいるでしょう。

こういう時こそ「会社のため、部門のため、君のため」って言われているものが何なのか我に返った方が良いと感じてしまいます。それって上司が使いやすいように利用しているだけじゃないのかと。自分が会社に期待している限り、上司の期待に応え続けなきゃいけないんだから。査定するのは上司ですからね。

ゴールが見えロスタイムを雇用延長で過ごそうとする老人たちがいる限り若い世代は報われないんだなと強く感じるのです。彼らは上司の期待に応え続けたのかも知れませんが、今の自分たちはその手法では生き残っていけない。こんな時だからこそ他社の様子や自分の市場価値について見直しを迫られていると思います。

「リストラされたら苦しいよね。」って言われた時に逃げ場を失わないように。

 

おしまい。