「好き」には「嫌い」の成分が含まれている

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好きな芸能人はいますか?

話の流れで不意に聞かれると、ウーンとうなってしまうほどテレビを見ていません。もっぱら子供たちのためにアニメを見たりYoutubeを見たりする事が多くなった事が大きいですが、テレビって連続で見ないとノリについていけない事も多くて時間が取れないというのも大きな理由です。

こういうのを嗜好の多様化と言うのですよ~と声を大にして言いたい。
(トレンドを追わないのも老化ではないのですよ。)

もともと学生の頃は少しばかりオタク気質やコミュ障を患っていたので、有名人に対する思い入れが乏しくて、今でも世間で言われる有名人で特に好きな人は?と聞かれると答えに困るんですよね。最近は飲み会が減ったためか、あまり聞かれなくなったので油断しています。気の利いた答えがないと話が続かなかったりするので教養として覚えておかないといけないとは思っています。不毛な努力ですが。。。

 

「押し」はいますか?

最近は「好きな~」ではなく「押し」で聞かれる時代ですね。憧れではなく応援しているという意味を持たせたような表現だと思っていましたが、今はそういう事でもないですね。気に入っていればなんでも押されている感じです。 

押しは好きよりも使い勝手が良いと思っています。押しは何人いても構わないからです。(イチオシは限定されますけど。)大した有名人でなくても気に入っていれば押しになるし、誰かに紹介できるなら押しと言っても問題はなさそうだからです。

もちろん話のネタとしては名が売れている方がベターではありますが、YouTuberでもTwitter芸人でもインスタ芸人でもサラッと紹介できれば使う事ができます。インパクトとしては見た目重視でしょうから、インスタ芸人の方が使いやすいですね。

 

「押し」に嫌いな所はない。「好き」には嫌いな所もある。

ヘリクツな気もするのですが、押しに嫌いな所はありません。それは気に入った所しか見ていないからです。もし気に入らない所が目に入ったら押しじゃなくなる…それだけです。まさに消費しているという感覚でしょうね。仮に気に入ったYouTuberがいて、押せると思ってもツマラナイと感じたら押しではなくなりますよね。嫌いではないんです。面白くない=見なくて良いなんです。もちろん炎上をしている姿を見て嫌いになる事はあるでしょうが、炎上の前に面白くなくなるパターンが圧倒的に多い気はします。

 

でも「好き」には「嫌い」の成分を含んでいる(含んでも良い)と感じるのです。好きな人物の劣っている所(背が低いとかイケメンじゃないとか)や少し苦手な所(話し方や表現方法など)に関してもちゃんと見ているんですよね。むしろそういう細かい部分を飲み込んでいる時の方が「好き」が強いんじゃないかとさえ思うわけです。

いくら「好き」を振りかざした所で、知り合いと呼べるほどの関係になり自分の目や耳でどんな人物か見極めたわけでもないのですから独りよがりでしかありません。
でも、完全に好きってのは相手の事をよく見ていないか、見ようとしていないかのどちらかでしかないですよね。それを肯定したものが「押し」なんじゃないかなと思ったりするわけです。

 

 

おしまい。