ゴールを自分で決められるか。

f:id:natsuno_sora:20210319211548p:plain

気づけばもう3月。

コロナコロナで明け暮れた2020年度は終わりを迎え2021年度がやってきます。令和3年だっけ。まだ、コロナは終息していないので例年のように満員電車にはならないだろうから、それだけは良かった。

 

ゴールは終わりじゃない。スタート。

40代ともなると一つのゴールの裏に次のスタートにくっついている状況がひどくシンドイ。立場は変われど20年くらい同じ仕事しているので仕事の流れは分かっているつもり。プロジェクトの区切りが見えてフェードアウトしていくと同時に次の仕事がフェードインしてきます。これは会社にとって良い状態で社員に対して一定量の金になる仕事を与えて投資(人件費)を確保します。私たちもお給料貰えてバンザイ。頭では分かってますよ。でも並行作業って頭と心を切り替えながら進める必要があるので、ひどく疲れます。フェードアウトとフェードイン重なっている期間にトラブルが発生して仕事量が大幅増!なんて事もしばしば。

 

得意不得意や好き嫌いの個人差はあると思うけれど、区切りが無い仕事のやり方は、ずっと追われている気がして心が休まらない。昔はプロジェクトの区切りとして打ち上げをちゃんとやっていた気がするけれど、そんなメリハリの利いたプロジェクトとは疎遠になりました。恐らくコロナより前から社員を少しでも休ませる余裕がなくなってる。

 

ウサギと亀ならウサギの生き方

ウサギと亀のウサギだって、ゴールしてから寝ればよかったわけですよ。でもゴールすると次の仕事が待ってるからゴール前で寝ちゃったんでしょうね(きっと違う)。私もそんな気持ち。一つの事の終わりが見え始めた時、少しでも前に進まなきゃという意思は小さくなって、ゴールは見えてるんだから歩いていけばいいよねって考えてしまう。

人生を走り続けてきたなんてセリフが良い感じで語られるけど、回し車の中で走り続けてきたんじゃない?という人も数多くいる。私もそんな感じ。

 

ゴールに隠れている次のスタートを楽しくするには、ゴールまでにやりきれなかった事を残しておくくらいが丁度いい。巨匠の宮崎駿監督だってやり切った後は引退宣言する。充電が溜まってくるまで次のスタートは切らない。本気でやるってのは次のスタートが切れないくらいの心血を注ぐという事なのだと想像する。監督ならね。
残念ながら我々は会社の一つの駒に過ぎないわけで一つの目標を達成しただけで引退宣言をするわけにはいかない。何かを続けていくためには何かしらのテクニックが必要だって事になる。ビジネス本では小さな目標を積み上げるテクニックをよく見かけるのだけどBIGになるためのテクニックじゃなくてパフォーマンスを保ちながら長期に渡って続けていくためのテクニックなんだと良く分かる。積み上げ方によっては重役まで昇進するのかも知れないが、メンタルが強くないと難しい。本当に才能がある人は一足飛びでビッグになるからね。

 

スタートとゴールとは自分で決めるもの。

ゴールテープやゴールゲートは参加者と観客のゴールを強制的に合わせるために派手にしているとも考えられます。自分のゴールを決めても他人と違ってたら競争する事はできないからね。でも、わかりやすいゴールが決まっている(決められている)シチュエーションは仕事をしていると意外に少ない。例えばプロジェクトで大きな目標(他社との勝負に勝つ、シェアを拡大する)は目にしてもそれが自分のゴールと言えちゃう人は少ないでしょう。つまる所、自分で解釈してゴールを決めるしかない。最終的なゴールに到達するためにはチェックポイントを作りゴールとスタートを順番に繰り返していくしかないわけです。この死ぬまで続くサイクルをどこか面白く、どこか他人事のように受け止められないと気持ちが落ちるリスクが高まると思います。

このサイクルの中に「全力で休む」というゴールを定める事ができれば、もっと楽に生きられるように思うのだけど、それを言える勇気がないのが正直な所。

さて、もうひと踏ん張り頑張りますか。

 

おしまい。