成功のメソッドは地味だけど続けられる事

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いつだって書くことは大切な事だ。
これまで生きてきて何となくそう思っていたのだけど、そのフワッとした思いをうまく整理できずにいたように思う。

 

フミコフミオさんの著書では、そのあたりが彼の経験をもとに具体的に書かれていて、特に本書の中心となる書き捨てメソッドは、凡人が再利用するには最適なメソッドだと思う。書き捨てメソッドに関しては、多くの方が説明されているのでチョーざっくり書くと、「いいからお前も、書いてみろよ。」です。(念のためですが、個人の感想です。)余計な事を考えずにチラシの裏にでも、頭に浮かび上がった事を書いていけば、自然と思考が整理され、日々の雑多な感情に方向づけできるというのがポイントで、続ける事で必ず成果が出ます。

 

私を含め、この本を手に取った人(読んでみたいと思った人)は書くことの良さを知っていて、書く事に対して何かを掴みたい人でしょう。間違いなくこの本は「書く」という手を動かす事の重要性を分かりやすく説明してくれています。

素晴らしいとしか言えない。明日から頑張ろう。そう思わせてくれるものです。

 

しかし、正直な事を言うと私は読み進めるのが辛くなっていました。その理由はメソッドがあまりにも簡単だからです。

時間もコストもかからない。誰の目を気にする必要もない。どれだけ失敗しても良い(失敗する要素が無い。)という書き捨てメソッドは、万人に優しい。だからこそ、これほど簡単な事が続けられない自分があまりに不甲斐ないと思わせるに十分な内容だったのです。

 

紙とボールペンがあれば、秒で始められます。
なのに、うまく手が動かせないでいるのです。

何かうまくできていないと思ってしまう。
うまくやろうと思う必要なんて一つもないはずなのに。
(後ろの方でフォローアップされていましたのでご安心を。)

 

この本の内容に納得できない人は、日本の小学校でまともに授業を受けられなかった残念な人くらいでしょう。それほどまでに当たり前の事を教えてくれる本です。幼い頃からやらされてきた「書く」という行為を、教え込まれた形を捨てて自由にやりなさいって言っているだけなので、納得感しかありません。仕事であれば、ホワイトボードに検討の流れを書いていくという整理はやっているはずなのに、自分自身の日常を紙に書いて整理する行為はほとんどしたことがありません。お金の管理とかこまごました時に紙とペンを取り出しますが、紙に書いた方が良いカテゴリーを自然と使い分けていた自分に気付かされました。

 

私が駄文のブログを続けているのは、広く言えばアタマの老化防止です。フォーマットに従ったビジネス文書をいつも通り作るのではなく、思った事を誰かに向けた文章にする事で、仕事とは違うアタマを使い少しでも柔らかアタマにしておきたいと思ったから。稚拙で論旨も良く分からない文章なので、フミコフミオさんがいう世界観は全くできていないのですが、書いた時は軽い運動をしたような少しすっきりした気持ちになっています。だから少しずつでも続けていこうと思っています。

 

フミオさんが長い時間を割いて、一生懸命ブログを書くなんて時間の無駄と言う趣旨の発言の真意が少しわかったような気がしています。まずは自分のために書く。それが人に伝わるようになるのは自分のために書ききる事ができるようになった、その先なんだろうなと。

まずは自分と向き合う事。簡単なようで難しい。

人生も折り返しを過ぎてしまったけど、コツコツやっていこうと思わせてくれる内容でした。

 

 

おしまい。