いつまでもあると思うな親とガラケー

ガラケー(3G)もネット回線(ADSL)もサービス終了

先日、実家の母親の携帯が3G回線のガラケーだったので、auの3G電波が止まる前にスマホに切り替えを行いました。多くの方が言われる事ですが老人向けのサービスなのに契約内容が難しすぎて私が理解するだけでも一苦労でした。こっちとこっちを組み合わせられないの?という話をしても、それだと割引が無くなっちゃうんですよ~ってね。とっくに還暦を過ぎている母親本人だけでは対応しきれないだろうと思いました。

次にYahooBBのADSLの回線もなくなるという事で、ソフトバンクAirを契約しました。ADSL利用者に対する個別の割引というやつで、3年間はほどほどの料金で使えると判断したからです。総合的には光回線を引いて数年おきに業者を乗り換えをした方が安いのでしょうけど、イチイチ親に説明して乗換するのも面倒だし数年後にどうなっているか分からないのでソフトバンクAirで十分と判断しました。YouTube見るだけならスマホで十分なんだけどね。光回線じゃなくても自宅の電話番号を引き継げるみたいなのでその方が良いかなと。

 

一年位前から検討はしてたものの、結局乗り換え割引に足を掬われる形で移行先が決まりました。(正式運用までにやる事は残っているけど。)

「なんでサービス停止なんだよ。面倒くさい」とは全く思ってなくて(いや、ゼロじゃないけど)、どちらかというとサッサと移行しなくてすまんかったな~という気分になるくらい長い事使っていた。同じように使い続けていた人も多いだろうし、無駄に金を払っていた人もいたと思う。金まわりの話は置いといたとしても、同じサービスを20年続けて貰って助かった部分は大きい。もっと早いスパンで切り替えて欲しかっただろうが(利用者が少なくなれば、サービスを終わらせやすい)簡単にはいかなかったなぁ。

 

儲かるものを売ってこその企業

企業は売れるものを作らなきゃつぶれる運命。売れない物を作り続けるって事は究極的にはゴミを作る会社という事になってしまう。いくら良いものであっても売れないってそういう事だよね。10年前の車よりも今の車の方が燃費が良いようにサービスも時代に合わせて変えていかなければ人気が無くなって売れないサービスになってしまう。

テレビでは客足が途絶えた老舗店が閉店するのを残念がる人がいるけれど、買い支えしてあげたら閉店しなくて良かったわけで、時代に合わない=もういらなくなってしまったもの。つまり消える運命。消費者側も何でも安くしろって言ってるだけじゃ世の中はうまく回らなくて、楽天モバイルも0円やめるっていうくらいだから。そういう事なのだと思う。

 

大事に使っていれば一生もの?

日本人はモッタイナイの精神も持っているので変化を受け入れるのが苦手なように思います。(特に古い人は)同じものを大事に使い続けて変化させない気質になっているのではないかと。ガラケーADSLも使えるから良いじゃん という話になってしまって、もっと便利に使えるという所には目を向けられてなかった。老人には難しいとは言え、いつかは無くなってしまうハズのものに対して、まだ使えるから使う という使い続ける事のリスクをもう少しまじめに考えないと後で困った事になる。(と言うか、困った事になった。)

 

実家は電化製品も引退した方がよさそうなヤツが増えてきた。電化製品は10年を超えて使うものも多いけれど、熱源となる製品は概ね10年で買い替えを推奨されている。トースターとか壊れないので古くなっても買い替えないんだよね。捨てるのがモッタイナイという思想になるけれど、壊れて発火でもしたら、お金より大事なものを失いかねないのに。

 

周りの人たちは明日も、明後日も元気で生きているだろうと、これからも変わらないだろうと感じてしまうのだけど、いつかは無くなってしまうんだよな。自分も含めて。

今、大事にしなきゃいけないものは何だろう…そう思いながら歳を取っていく。

 

 

おしまい。