定期検診にお金をかけるか医療保険にお金をかけるか

先日、総合病院まで定期検診を受けに行って来ました。

40過ぎたらあちこちガタが出てくるので、早期発見・早期治療を目的に検査項目にオプションをつけてまで検査を受けるようにしています。会社が行っている定期検診はありますが、検査内容としては頼りないため血液検査などの一部は自腹を切って検査項目を増やしています。前回は胃カメラをやったのですが、かなり苦しいですね。ちゃんと検査できると言っても、そうそう何回もやりたいものではありませんでした。今回はその経験を踏まえて腹部エコーにして非常に楽だったのですが、結局バリュウムを飲む必要はあったので、そちらはかなりキツかったです。

 

「うちの親はガン家系だしな」とか、「最近、胃が張るんだよね」といった不安要素を拭うため、お金には変えられません。プライスレス。タバコは吸っていないし、それほど太ってもいません。しかし、仕事は忙しいし睡眠不足・運動不足になりがちであるため、健康的な生活が送れていないのは事実です。とりあえず、心電図の判定は経過観察、胃も6か月後に再検査を推奨されました。(食堂裂孔ヘルニア・胃炎)まずい状況ではないものの、正常値ではない事が明らかになってしまったので気を付けながら生きていこうと思います。真面目なので。

 

しかし、検査項目のオプション代金はかなり高額です。安心しか買えないと思うと、払うのに躊躇します。検査項目は多岐に渡るため自分にとって何が必要で何が不要であるかを判断する事は難しいのです。メジャーどころを抑えるという所がだいたいの戦略ではあるものの、どうしても素人目には病院側のオススメに従うのが無難なのだと言わざるを得ません。(オススメしてこない病院の場合は情報が無いのでネットで調べるか、違う病院で検査を受けるしかないですが…)

概ね、加齢により発症する疾患を早期発見出来るように考えられている事が多いので、毎年とは言わないものの、節目の歳に検査範囲を拡大するのが良いのではないかと思います。とりあえず血液検査で確認できるものは調べられる病気の数に対してコスパは良いような気がします。

 

 さて、

検査結果を眺めながら、前と同じ結果だったから、オプションをケチれば良かったかな~なんて自分の健康状態に安堵しながら、健康が続くなら医療保険の保険料を貰える可能性も低くなるなぁと思い始めました。

 

医療保険や生命保険の掛けすぎは良くない事は、しばしば語られる事なので意識はしていましたが、保険屋に医療保険の保険料を払いながら、健康でいるために健康診断のオプション追加の費用を払ってたら二重でお金を使っていることになるんじゃないか?と感じたのです。もちろん、事故や怪我に備えることは必要です。なるべく安全な生き方をする事はできると思いますが、すべてのリスクを個人の心掛けで避ける事は不可能なので、保険を掛けておく事は必要かもしれません。

しかし、ガン保険など特定の疾患用の保険を掛けて、病気になってしまった時の備えをするよりは、検査にお金を回して早期発見、早期治療を行った方がトータルとしてはメリットが大きいのではないでしょうか。

 

保険は使わない人が多いから成り立っている仕組みなのだから、自分が使わない可能性も高いはずです。そう考えると、自分が病気になる可能性が低いのと同時に検査で問題が発見される可能性も低いという事になります。結局病気にならないのなら、どっちもどっちでは無いか?と感じてしまいますが、保険は医師の診断が行われるまで払われ無ません。だから保険料が払われるパターンは定期健診などで見つかる自覚症状のない段階から医師に診断されるのか、体の異変に気付き進行した状態で医師に診断されるのかの違いになると思います。両方とも万が一を考えてお金を払うのであれば、定期検診にお金を回す事で早期発見を目指し、治療費を安く抑える事だけでなく心身の負担を軽くする事が最善なのではないかと思いました。どうしても心配ならば、更に少額の保険に入るというのが良いかも知れません。

 

今は健康でも、来年は不健康になっている可能性はあります。定期的に自分の体を検査して自分の状態を知る事が元気に長生きできる事に繋がると思います。健康に関する心配を保険でカバーするくらいなら、その一部を定期健診のオプションに回してみては如何でしょうか。私のように何か悪い所が見つかる事で健康に気遣う場面が増えるといいなと思います。

 

蛇足ですが、オプション代金に関して税金の控除が受けられたらいいのになぁと思います。そうしたら医療費の抑制に繋がるかも知れないのに。

 

 

おしまい。