ルールとの付き合い方

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皆さん、コロナ禍ですが出勤していますか?

コロナも第〇派を繰り返すにつれWithコロナが浸透しました。もう、誰も口うるさくは言わない。「基本はテレワーク」と会社はルールを決めたけど、次第にそのルールもWithコロナモードになったように見えるのです。

国の方針で取ってつけたようなルールは個人の判断による所が大きく、日本人的な空気感でそれなりに対応できていたという事でしょう。ルールが決まるとイレギュラーなパターンやルールの穴を探す事を喜びに感じる人がいますが不毛ですよね。特に今回はガバガバなルールを良心で守っているという状況でしたから(飲食店は大変そうでしたが)ルールが厳しくなる前に飲んでおこうみたいなアホな思考はもう少し頭を使った方が良いだろうとは思いました。
多くの場合、公的なものは分かりにくいので具体的な事例を使って、メディアが頑張って放送するから穴を探しやすかったのかも知れません。

ルールは浸透すれば傾向と対策を練る事ができるものでもあります。

 

学校のルールは歪なものが多い

中学、高校のルールでは学生服とセーラー服を着用するとか靴下の色が白とか髪に関するルールも事細かに決められています。子供たちもそのルールに従っていくわけですが、親から見ると分からんでもないんですよね。ルールの穴を探す子供たちを想像したらイチイチ面倒くさい。白や黒は他の色を選ばせないという意味で簡単なのだと思います。白と黒の間はグレースケールですが、3原色になったら無限に色が広がるわけで、個人の主観を止められない。白、黒、紺 あたりはルールを守らせやすいという事につながるのだと思います。

本来は礼服としての意図があったでしょうが、そんな事を気にする子供はいません。大人だって一日中スーツを着てたら疲れるし、リーマンっぽいってメリットしかありません。たまに可愛いセーラー服を着たい!といって学校を選ぶ話をたまに聞きますけど、何か大事なものを見失ってませんかね。

小学生のルールは厳しくないけれど、中学生、高校生のルールは厳しい。つまり議論ができるようになるにつれ、子供から大人に対して議論させる事を防ぎルールに従う事を強要するシステムになっていると感じます。私が学生の時代からありましたが、学生側が学校に意見を出して校則を変えるという茶番が行われてますよね。これも問題があればルールを直ぐに戻せるようとルールの穴を探すバカが増えた時にルールを変えたのは学生だと責任を押し付ける事ができるからだと私は思っています。別に校則を時代に合わせて変えていくなんて、先生側でやればいいんじゃね?という事なんですけど面倒だからやらないのでしょう。それに全国の学校毎に校則があるとか不思議です。学校の先生は県内で異動するのに学校毎に違うとかね。

子供も親も期限付きでいなくなるし、必ず異動があるからおかしいと思っても数年我慢したら終わりだし…変えようとする意欲を沸かせないという所もポイントですね。

 

ルールが定まった理由が大事

ルールには大きく分けて2タイプあると思います。身体を守るために定められたものと組織の秩序を守るために作られたもの。シートベルトとかヘルメットなどは前者で服装などは後者です。身体を守るものに関しては守る理由も守る基準も納得しやすいのですが、組織の秩序を守るために作られたものは理由が分からない事も多いです。罰則の無いルールは実効性が無かったり形骸化しやすい事にくわえて、その時代だけ必要だった事がルールとしてゾンビのように残っているからだと考えます。ルールとチェックリストは増えるけれど減らないからね。

そうなると大事になるのはルールの穴を探す事ではなく、ルールが生まれた理由を探し現状に合ったルールに置き換える(ガイドラインの修正)事が必要です。穏便に進めるのであればガイドラインは担当部署に確認しておいた方が良いとは思います。
先輩から言われたとおりにルールを守っていたのに、部署のローカルルールになっていて全社的には違反していた…なんて事もたまに聞く話です。「今までこれでセーフだったのに」と言うのも年寄から若手まで聞こえてくる言い訳のセリフ(自分も使う)ですが、もとになるルールは変わらずにガイドラインだけ変更された時によく起こります。システムを入れ替えた時も運用側のルールが変わっていて急に言われたりするのですが、何となく腹立たしいものです。

とりあえず会社のルールは組織運営を円滑にするためのモノなので、面倒なチェックにかからない良い感じの守り方をするのが吉だと私は思います。もちろんお偉いさんが使いやすいルールなので若手には全く理解できない事は多いですから、それはそれこれはこれと割り切る事も必要です。仕事をするために会社にいるのに、金にならないルールに縛られすぎるのも本末転倒ですからね。

 

ルールに合わせられないと感じたら組織を抜けよう

どうしても組織のルールに自分が合わないと感じたら、組織を抜けてしまう事が健全だと私は思います。組織のためのルールが組織の一員(=自分)に合わないのであれば、円滑に仕事をする事はできないと思うからです。会社のおじいちゃんやおじさんの声に耳を傾けながら良い感じで、転がしていくような気持でいられないのであれば、無理に合わせてあげる必要もルールを変える必要もなく、自分が組織から抜けてしまいましょう。中堅以上の会社であれば会社を辞めるという事ではなく、部署を異動したり職制を変えるだけでもできる事だと思います。

日本社会のルールから抜けたいというのであれば、海外を転々とする方法もありますね。結局はルールがない状態にはならないけれど。戦争中でも何かのルールはあるでしょう。折り合いは自分でつけるしか無いので工夫をして着地点を見つけないと生きてはいけないですが・・・。

 

ルールで縛られる方が余計な事を考えなくても良いというメリットもあるので、なんでこんなルールがあるか分からん!という事があればルールのルーツを聞いてみて、まぁ仕方が無いかと思えたらサクッとルールに従った方が楽っちゃ楽ですよね。ルールにガチガチに管理されるのではなく、幅を持たせてルールと付き合っていけると良いのではないでしょうか。

 

 

おしまい。