夏が終わってた

仕事優先の生活

今年度に入ってから完全休業の日は皆無。我ながら休みも調整できないザコだなと思う。他人にいい顔してしまうのと、自分の仕事が溜まるのを恐れた結果だから自業自得なのだから。流石に休日のサービス残業は平日より少なく抑えているけれど、気持ちは全く晴れない。ふとした瞬間に仕事の事を考えてしまう。フリーランスってこういう感じと思うと自分には合わないだろう。


もちろん休みをとらないのは法律的にはNGという事はわかってる。法定休日を守る必要がある事も。その反面、会社は対外的にルールを守るため社員の事を厳しくチェックしている。社員のためと言うのは痛いほどわかる。労基にチクられでもしたら本業に影響が出るからね。常に社員のために考え方を矯正しておく必要がある。サービス残業は自分が悪いんですよってね。会社と従業員はお互いが利害関係を満たすように働く事が一番だけど対等じゃない雇用関係じゃなかなか難しい。

今時の若い人はさっさと辞めて次に行こうという気概に溢れているから、会社側も下手をうってブラック企業という噂を流されるのがリスキー。若い子には気を使わないとね。法的なルールに従う事ってのは何というか後ろ向きにやるんだよね。根本的に面倒だけど、手のひら返しのように半年、一年、数カ月と言ってる事が違うとなれば、会社への忠誠心も薄れるってものだ。

 

やりがいを求める新人

最近の若者は成長に対する欲求が強いとか、やりがいを求めるとか言われるけど、実行できるのは本当に一握りだ。漫画家をやりたいなら1つでも漫画を完成させろみたいな話と同じ事で、会社で仕事をお膳立てされる事を待っている。良い仕事を回してください、成長できる仕事をくださいって口を開けている。老人にはわからない謎の理想とやる気を持っているのだけど、失敗する事が怖いから自分から動くことはしない。それってやりがいがある仕事になるんかな。

本当に運でしかないよなぁ。適度に忙しい職場で優しい先輩がいて手取り足取り教えてくれる。それは誰かに自慢できる内容で自分が成長したと感じられる内容・・・そんなもの自分が若い頃にはなかった。泥臭い仕事に対して向き合い、試行錯誤しながら完成を目指し、時には叱責され時には大失敗をして仕事を辞めたくなりながら、転職活動自体が面倒くさくて社畜として働いて、何となく今がある。それが事実。

 

夏に向かう新人、冬に向かう中年

自分の会社員としての生き方が良かったとは思わないし、今時の若者に対して自分たちと同じような苦しみを味わって欲しいとも思わない。だけど、割を食っているのは中年のおじさんである事は間違いない。定年が見えた老人たちは自分たちの仕事を制限するし、無理にやらせようとすると早期退職をチラつかせる。大変な仕事するくらいなら辞めますって言われたらうち返す球が無いと分かってるから。

自分も人生の冬に向かって年齢を進めていく。年金も退職金も満足に貰って逃げ切れる人達が正直うらやましい。それだけ冬に向かうための支度ができているって事だから。自分はどうだろう。まだ子供も小さくて冬に向かう支度は十分にできていない。そもそも生きるためには70歳になっても働く必要があるのだろう。正直うんざりだ。どこかの若者がうんざりする9:00-17:00のフルタイムで働く仕事でもいいよ。残業が無くなるだけでもありがたい。

ネガティブに言っても仕方がない。キリギリスみたいに冬になるまで遊び続けられない。少しでも頭を使って生きよう。アリのように働いて冬に合わせたライフスタイルに変化していこう。

気が付いたら人生の夏も終わってたんだ。
さて冬に備えてもうひと踏ん張り頑張ろうか。

 

おしまい。