新人社員は一流のサラリーマンを目指すべきか


彼女は言った。「ゲームばかりしてないで、本を読めば?」 | Books&Apps

 

記事の内容に関する所感を書きたいと思います。

 

記事を簡潔に纏めると、

「ゲームばかりしてないで、本を読めば?」と言われていた新人くんでしたが、実は自分の好きな事で多くのお金を稼いでいたスゴイ人だったのです。

というような内容でした。

 

良くある話のようですが身近には聞いた事の無い話です。もしかして、ひょっとしたら隣の席の同僚は副業で無茶苦茶稼いでる可能性もあるわけで、自分が思っている常識から外れている事を認知できていないだけなのかも知れません。

 

初めて見たものは何か凄く感じるもの

2年ほど前、私も新人くんの世話係をしていました。

私の新人くんに伝えたい事は「1年目はとりあえず周りの人を信じて言われた通りにやってみろ。2年目以降は周りの人のいう事を信じるな自分の頭で考え判断しろ。」です。自分の下に付いた新人くんにもこの事を伝え、1年間は頑張って貰いました。

私は一年目か二年目位の人が言う「あの先輩は優しく指導してくれて良かった!」とか「先輩を尊敬しています!」といった発言に対して気持ち悪さを感じてしまうひねくれ者です。10年選手のが言う味のある「あいつはデキルやつだ。」という発言には耳を傾けますが、若い人達が生まれたてのヒヨコのように、初めて見た先輩を親鳥と勘違いしている状況を見るとこの先が心配で仕方がありません。

 

新人と先輩を比較したら、先輩の方が上に決まっています。(新人の教育係になるような人が、全く出来ない人ならばその会社の層の薄さを心配すべきです。)しかし、心酔すべき先輩なのか見極める必要があります。ちゃんと良いところ、悪いところを自分の頭で考えて言葉にするべきでしょう。面倒見の良い先輩が全てデキル先輩とは限りません。

 

それでも一年目は頑張ってみて欲しい

しかし、一年目は四の五の言わずに頑張って欲しいです。(命に関わるブラックな会社を除く。) 一年目は何かの基準を作るために必要だからです。どこに向かうにも一歩目の足跡が基準になりますし、自分一人の力で出来ることの大きさを測るためにも必要でしょう。

一年目から、先輩に対してや会社に対して斜に構えるのはちょっとお勧めできません。素直にしたがってみて、心の中では値踏みをするのが丁度いいと思います。無駄だなと思っても、実は培われた社内のルールがある場合や紆余曲折あって定まったやり方である場合も少くないため、お作法として理解しておくのが賢明です。また、先輩のやり方や考え方は会社に馴染んでいるものですから、会社で長く勤めようと考えるのであれば見習って損は無いでしょう。もっと広い目で見れば、どの会社も似たり寄ったりな所があると思います。社風は違えど会社も法律や社会通念に従って活動をしているのだから幹となる部分はどこに行っても役に立つと思います。

 

新人さんは一流のサラリーマンを目指すべきか

冒頭の記事で表現されている「一流のサラリーマン」と言うものは、形が無いものだという事は明確です。お金を稼ぐ事が出来れば一流なのでしょうか。それとも業界で噂になる程の手腕を発揮したら一流なのでしょうか。一流の定義は人それぞれです。

 

「サラリーマン」ならば、会社の中働く人を表すため、言い換えるなら会社に縛られている人とも言えます。会社に縛られないサラリーマンというのは、ハッキリとイメージできません。しかし、一流のサラリーマンと言われると会社の枠やルールに縛られずに活躍している人の方がしっくりきます。(言葉に何か矛盾を感じます。)

私は一流に程遠い凡人ですので、ちょっと意識高い系の話をしながら、出世に興味は無いというポジションで生活しています。それが会社では生活しやすいからです。ちゃんと働いてちゃんと給料を貰いたいという、サラリーマンらしい考え方なので、もしかしたら一流のサラリーマンになれるかも知れません。しかし、目指すべきものはサラリーマンではなくビジネスマンなのだと思います。恐らく自分で金を稼ぐ人がビジネスマンであり、働いた対価貰う人はサラリーマンです。

 

一流、二流はさておき、これからはビジネスマンにならないと厳しい世の中のになるでしょう。私は緩やかにサラリーマンを続け、余生を過ごす側に向かっていますが、世の中どうなるかわからないですから。

 

サラリーマンからビジネスマンになろう

凡人にとっては、サラリーマンからビジネスマンになるのがスムーズだと思います。自分のやりたい事がハッキリしていないならサラリーマンになって会社の仕組みを勉強してから、ビジネスとして自分のやりたい事をやるのが王道でしょう。凡人はね。

 会社に勤めるメリットはとても大きいので、夢があろうが無かろうがとりあえず会社で働いてみるという判断があっても良いのではないかと思います。一度会社に入ると、抜け出せなくなるというデメリットもありますが、それは自分自身の決断一つで決められる事なので若い世代であればデメリットにもならないかも知れません。お金を貰って勉強ができると考えられるならばいい事づくめですし。

 

 いくらやりたい事があった所で、お金に結びつける事が出来なければ趣味の範囲で終わりです。やりたい事を稼ぎに変える事ができる一流のビジネスマンを目指す事ができるなら非常に羨ましい限りです。それができない私は一流のサラリーマンを目指すしか道はありません。

 

 おしまい。