夏休みと時間の使い方を考える

夏休みが終わり新学期が始まりました。

会社員にとっての夏休みはそれ程長くはないにも関わらず、何年たっても何歳になっても8月は夏休みという思いは変わりませんね。暑さや台風、電車の込み具合やお盆のUターンラッシュ。諸々の言葉が8月が夏休みだという事を何度も連想させます。

 

「学生の夏休みは長くて良かったな。」

 

夏休みが何故あるのか?をグーグル先生に問いかけてみましたが、学校が暑くて勉強にならないからという事も理由のようですが、私にとって「なるほど」という回答は見当たりませんでした。

なぜ夏休みは始まったの? 文部科学省に聞いてみた - Excite Bit コネタ(1/2)

明治14年に小学校教則綱領の第7条にて『小学校ニ於テハ日曜日、夏季冬季休業日及大祭日、祝日等ヲ除クノ外授業スヘキモノトス』と定められました。

同じ言葉を使っていますが、学生時代の夏休みと社会人の夏休みは別物です。お盆休みという言葉の方が意味合いとして正しい気がしますが、お盆に墓参りに行く風習も廃れてきましたし日本人の意識も変わってきた事から夏休みで良くなったのではないでしょうか。

 

さて、

「夏休み」は字面の通り、「休んでいた」記憶の方が色濃く残っています。海や山に出かけた事、花火を見た事、あついーと言いながらダラダラと過ごした事…etc しかし、夏休みに頑張らなければいけなかった事もそれなりにありました。振り返ってみると「何かを得る」ための夏休みは恐ろしく厳しいものだと思うのです。例えば全国大会を目指す高校生、受験勉強をしている学生さん、会社を辞め再就職活動を目指すおじさん。休みに浮かれている人を横目に自分達は厳しい戦いに身を置く必要が有ります。私に該当するのは受験勉強しかありませんが、休みなのに頑張らなければならないという辛さに心が沈んでいた事を思い出します。家にいたらゲームのコントローラを握ってしまうから無理やり図書館に行ったな・・・せっかく行ったのに、席が空いてなくて切ない気分になったな(笑)。まぁ、辛い事は断片化されて忘れてしまうので人間は良くできていると思います。辛かった記憶はほんの少しのカケラだけしか残っていません。

 

 

 もし、一か月の夏休みが貰えたら、どのように使いたいですか?

 

あれもしたい、これもしたい・・・旅行や休息と言った頑張らなくていい事だけでは無く、ダイエットしたいとか、資格を取りたいとかアクティブな目標を立てられるように思います。1か月もあればできるでしょ~という思いから、頑張る事が必要な目標も簡単に立てる事ができるのです。今は忙しいからできないけど、時間が取れれば自分にもできるはず・・・。少なくとも自分はそう思いがちです。しかし、よくよく考えて見ると実現するにはかなりの努力が必要だと感じるわけです。学生時代の受験勉強はどれだけ成果が出たか測る事はできませんが、あの苦しい思いを我慢できる程の強い思いが無ければ一か月の夏休みに何かを得る事は出来ないという現実なのです。

仮に永遠の夏休みが合ったら、何かを頑張れるのでしょうか。ずーっと休みなら何かできるんじゃない?と考えて見ましたが、ながーい時間があるなら短い時間に詰め込む必要ないよな?と浮かんできました。我ながらやっぱりダメおやじです。

本当にやりたい事であれば、初動は早いかも知れない。でも時間があるならばゆっくりやればいいと考えてしまうのです。これでは、いつになっても何も頑張れないだろうと想像できます。

 

私はきっと何をするでもなく浪費してしまった時間を取り戻したいと思いながら、結局は昔と同じように浪費してしまうでしょう。時間をかけて何かを成し遂げるというのは本当に大変だなと思うのです。

 

反対に短い時間の活かし方が重要なんだと感じました。大きな事を短い時間でできるわけではないけれど、短い時間の積み重ねた結果の方が何かしらの成果を残すことが出来るように思えます。夏休みの終わりがけに宿題が終わっていなくて焦る子供ではなく、毎日宿題をこなした真面目な子供のように。

 

 

おしまい。