一人暮らしの母にできること

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社会派ブロガーのちきりんさんのvoicyを聴いて興味を引いた話題がありました。

2022/1/31 #477 孤独をどうマネージするか? | ちきりん「Voice of ちきりん」/ Voicy - 音声プラットフォーム

2022/2/2 #479 なにより恐ろしい火山の噴火 | ちきりん「Voice of ちきりん」/ Voicy - 音声プラットフォーム

 

それは、「孤独のマネージメント」と「災害」の話。
その二つを足したら、親の事が急に心配になってしまった。

まず自分の事を考えろよ と言われたらもっともだけど、40代の自分はまだ頭も体も動かす気力もあるけれど、母はあまり悠長な事を言っていられないから。

 

うちの母は独居老人。70代も後半で年齢で言えば後期高齢者なので、さすがに老人と言っても差し支えないと思う。頭も体もそこそこ元気なのが救い。父は自分が幼い頃に離婚して家を出たので縁は切れていたのだけど、60歳くらいで亡くなったと聞かされた。肺気腫を患ったためだと聞いて、セブンスターが好きだった事を思い出されたけど、離縁した故人の事はとりあえず気にする必要もない。

 

かれこれ何年一人暮らしをしているだろう。
自分が大学をでてからとなると20年近くになるだろうか。コロナもあって実家に帰る機械も減ってしまったのだけど、「もう1人にも慣れたよ」という母の言葉には、自分の孤独に気づいているように感じさせる。

たまたま今は大病もなく普通の老人として生きていられる。しかし、怪我や病気は近くに迫っていてそれを母が自分でマネジメントできる気はしない。

 

女でひとつで私と姉を育ててくれた。
いまでもシングルマザーは大変だと思うけれど、一昔前はもっと大変だったと思う。生きることが精一杯だった日々だったから、頭を使って考えておく余裕などなかっただろう。幸い、私と姉は自立する事ができたため、母親は年金で暮らしているから、日々を暮らすだけならやっていける。一時は仕送りもしていたが、やめてしまった。申し訳ないと思いながらも、いざ老人ホームに入らなくてはならなくなったら、私が負担する必要があるわけだし(色々と方法はあると思うけれど)。

その代わり、電化製品や住環境など大きな買い物で自分で判断が難しいと思われる物を買ってあげる事で仕送りレベルにはなっていると思う。正直、親の世代でネットで調べ上げて適切な商品を選択する事は非常に困難だし、電気屋で言われるがままに買えるようなハイソな家でもない。スマホの契約なんて単独でやらせようとも思わないしね。

 

子供がいて、悪くなかったと思えるくらいの親孝行はしたい。今際の際に悪い環境で過ごすなんてことはさせたくない。そういう事を思いながら、母の孤独と災害に対して何ができるのか真剣に考える必要があると思った。誰か近所に助けてもらえるうちは良い。でも心細く孤独を感じる事は間違いない。

自分には子供もいるから自分の子供も優先する必要がある。いつでも使える最適解はないのだから考え続けなくちゃいけない。母が自分で動けるうち、動けなくなって時、寝たきりになった時。考えた通りになるわけはない。でも考えた事が応用できる場面はいくらでもあるはずだから。

 

有名人の訃報を聞くたびに、自分も年をとった事と親の死が近づいている事を感じる。人生100年時代って言ったって、寿命が自分でコントロールできるわけじゃないのだから。

 

とりあえずコロナが速く収束する事を期待したい。
老人の対応はリモートやメッセージじゃ伝わらないからね。

 

おしまい。