やりたい仕事は難しいから、やってもいいかなという仕事で生きていく。


やりたくない仕事をして偉くなるなら、やりたい仕事をしてペーペーを選ぶ - 働けおっさんブロガー

(ニシオカさん~楽しく拝見させて頂いてます!)

 

仕事論は色々ありますが、オジサン世代は特に

 会社で働く=評価される事=出世する(給料が上がる)

という事を若いうちから仕込まれていると思います。

会社に属する社員にとって、偉くなることは大事なことです。
偉くなれば給料も上がって権限も持てて、異性にもモテるかもしれません。
普通に働いている人は、偉くなることを望んで当然です。

普通はね。 

 20代はこのように思ってもあながち間違いではないです。学生から社会人になって数年は「バイト感覚から抜け出せと言われている人」が何人かは存在します。会社という組織に入って社会人としての感覚を得るためには、上を向いて(偉くなる事を前提に)仕事するのが手っ取り早いです。

 給料が増える=責任が増える 昇進する=責任を持つ範囲が増える

 ブラックでもホワイトでも会社の組織とはこういう考え方でできています。

仕事量(仕事時間)だけで給料を決めてしまうと歪になってしまう事から、責任を持つ人が給料が高くなるという寸法です。機能不全になっていなければ、会社も個人も成長するためには真っ当な考え方でしょう。

 

しかし、この考え方は「会社と同化して生きていく事」が前提となっています。会社にいれば会社の方針に従うのが社員だし上司の評価は絶対です。だから、「やりたい仕事がやれない」よりも「やりたくない仕事をやらされる」という点が一番苦しい所だと言えます。「その仕事はやりたくないんでお断りをします」と言ってしまったら、会社側からお断りされるのは自分である事は間違いありません。それなりに実績を上げている中堅どころまで行けば、話は変わってきますがペーペーの頃にそんな発言をしたらざわ・・・ざわ・・・となる事は間違いないでしょう。

  1. やりたい仕事
  2. やってもいいかな、思う仕事
  3. やりたくないけど、仕方ないからやる仕事
  4. やりたくない仕事

大半の人は2と3が仕事の大半を占めその他4という感じではないでしょうか。1はごく稀で、そう思えたらラッキーくらいかなと。

  • 仕事に着手
  • 半分くらい終わった頃
  • 終了後

こういう時間経過でも自分の気持ちはどんどん変わります。小さな仕事、毎日の仕事の積み重ねだからもっと大きなスパンでの気持ちの変化もあります。

これらが入り混じっている状況中、然るべき年齢になると昇進するorしないという話も出てくるでしょう。(給料を上げる理由も必要になりますし。)

 

更に難しいのは昇進すると仕事の内容が変わっていきます。昇進間際の人が上司の仕事内容を全く知らないなんて事はありえませんが予想以上に変わる場合も多いのではないでしょうか。そして一度昇格すると、降格する場合は殆どありません。重大なペナルティーを起こした場合に限定されます。だから新しい仕事の内容になっても2,3のレベルまでモチベーションを保つことができれば良いでしょうが、4が大半となってしまったら目も当てられません。やっぱり自分に向かないので降格しまーすって言える会社があるのなら、それはそれで羨ましい。大半はそうでないから、チャレンジというよりも強制的な要素が色濃くなるでしょう。

 

私もある程度の年齢に達したら、ニシオカさんと同様に「やりたくない仕事をして偉くなるなら、やりたい仕事をしてペーペーを選ぶ」方が健全だと強く思います。でも、本当にやりたい仕事と言えるモノが無い人はどうすりゃいいの…となってしまうのだけど、やってもいいかなと思う仕事を地道にこなしていくのがベストでしょう。それが実績となればやりたい仕事ができるようになるかも知れません。3,4の仕事ばかりになってしまうのであれば、ストレスにより自分の寿命を縮めていないか考えて見るべきです。

 

私も昇格する事を辞退しました。私の同僚も同じように辞退した人がいました。理由は似ていて一言で言えば家族を大事にしたいという事でした。昇格する事でやりたくないけど、仕方ないからやる仕事が増える事で残業も増え、家族からのクレームを受けながら仕事する事に堪えられなかったからです。

誰にでも当てはまる正解は一つもないのだけど、「普通の考え」が自分に合っているのか冷静になって考える必要があるでしょう。

 

「やりたい仕事」を決められないから、「やってもいいかな、思う仕事」を精一杯頑張っていこうと思います。

 

 

おしまい。