大学辞めろという意見に心が揺らぐぐらいなら大学に行っとくべき

とっくに流行りは去ってしまいましたが、「大学辞めろ」について、自分なりに考えた事を書きたいと思います。

 

本題の前に…炎上している発言は、炎上させる意図があるんだよ

話の発端となった方々の事については、個人毎の考えがあるので尊重すべきだと思います。話のネタをどのやって料理するかは料理人の腕前次第だし、食べる方も嫌いなら食べなきゃいい・・・それだけの話です。それでも色々な意見が飛び火してしまうのは、個の意見と公の意見の境目を曖昧に見せながらポジショントークをされる所だと思うのです。

大袈裟に表現するならば、日本人が日本人に対して話す時と日本人がアメリカ人に話をする時には話し方を変えるのではないでしょうか。細かい言葉のニュアンスが伝わらないと思えば誤解のないように多くの人が理解できる表現を使うと思います。それって誤解させたくないからでしょう。しかし、炎上を恐れない著名な方々はそういう配慮をしつつも、誤解を生む(≒炎上する)のは確実だけど、盛り上がりそうな話(ぶっちゃけトーク)を定期的に差し込んでくるのだと思います。言いづらいけど、誰かに言って欲しいラインを狙うと、いい感じに信者とアンチが発生して知名度が上がるため2倍お得なんでしょうね。

著名な方々は「私は〇〇だと思う」(私の考えはこうだ)という相手を尊重しつつ自分の意見を伝える会話のテクニックをSNSにも使っているだけだと思うのですが、不特定多数の人間を相手にするとそれがうまく機能しません。(分かっててやってるんだと思いますけど。)メッセージを受け取った側も「私は〇〇だと思う」と割り切れないと会話のテクニックとしてはツカエナイんです。

 

delete-all.hatenablog.com

フミオ先生の記事を引用してしまいましたが、一つの解がここに書かれていると思います(笑)。大学を出て著名になっても、"不用意な発言による炎上商法を使っている事や論理的な見解を出せない事"がリアルな社会や仕事の場では役に立たない事の証左だという事です。そういう点では大学に行った事が役立ってないと言えるでしょう。

 

大学卒が錯覚資産となる。今はね。

一流大学を出て日本で活動している著名な方々は、一流大学卒である事が錯覚資産として使われているにもかかわらず、「大学の看板なんて関係ない。オレがスゲーんだよ」と言っているわけです。 (錯覚資産については、過去記事で触れています。)

natsuno-sora.hatenablog.jp

大学に入学できなかった人の意見と、大学を卒業した人の意見であれば、確実に卒業した人の意見を参考にします。日本で活動している以上、一流大学を卒業しているというのが錯覚資産になる事は間違いありません。少なくとも今は。

将来の事なんて分からないので、未来永劫で同じ状況とは言えないと思いますし、将来は未開の地で生活する事を夢見ているのであれば錯覚資産としても役に立たないでしょう。大学の学ぶことの本質はさておき、錯覚資産として利用できる状況があれば確実に役に立ちます。即ち、フツーの会社員になって仕事するなら大学卒の看板が役に立つって事。プロ野球チームの監督になるためにも、その看板は必要かも知れません(笑)

 

自分が使う時間なんだから、自分で決めよう

"著名な人が言ってたから正解なんだ。"と言うのは、誰かに言い訳する際の根拠でしかありません。「なんで大学行かないの? → みんなが知っている〇〇さんが大学なんて辞めようって言ってたジャン。」こういう事ですよね。更に良くある返しが「じゃぁ、〇〇さんが死ねって言ったら死ぬの?」だと思います。全てを言われたとおりにするわけじゃなくて、自分が都合のいい所だけイイワケに使ってしまっている所が結果としてダメなんですよ。総合判断は自分で決めるしか無くて、それは著名な〇〇さんの意見でも、Amazonの商品レビューの一つと同じレベルで考えなくてはならないという事だと思うのです。

 

個人的には日本の大学の問題は無駄な部分が多い事だと思います。20年近く前と変わっていないのであれば、金銭的、時間的コスパが非常に悪い。それを言ったら高校もそうなんだけど。「これ、意味ある?」という事を多くやらなきゃならないし、学年の縛りも厳しい。でも、大学生という身分を(錯覚)資産として使って、学割で長期旅行をしたり、家庭教師とか塾講師とか割の良いバイトもできるし、バイトばかりでも大学生だから許されたり、会社訪問とか自由に行けたりとか・・・使いようによっては役に立つ事も多いと思うんです。自分にとってのメリット、デメリットを天秤にかけて自分で決めるしかないのだと思います。(最初から分かっている結論なんですけどね。)

そして、JDには高いブランド価値がありまぁーす。

 

 

おしまい。