炎上している仕事を手伝う事になって憂鬱な件

f:id:natsuno_sora:20190923134619j:plain


炎上しているプロジェクトを手伝う事になりました。
気が重くて重くて・・・愚痴です。

炎上プロジェクトあるある

「障害の対策・横展開は完了しました!」というお客さま報告の直後に、似たような障害が発生してしまう。するとプロジェクトは非常事態宣言。何人も投入して次の障害が発生しないように再チェックの嵐が発生して現場は超疲弊する・・・。

 

現場以外の関係者は、「対策したんじゃないの?」と言い放つ。

 

根本的な問題をお客様には伝えられない

プロジェクトマネージャ(PM)はプロジェクトが進行中の時は原価!原価!原価!と連呼する赤髪のオオカミだったのに、障害が起きた瞬間に品質!品質!品質!と叫ぶの青髪のオオカミにコンバート。

アレー言ってる事が変わってるやん?というメンバーの心の声をよそに、何よりも障害対応優先だ!と大きな声で吠えます。

メンバーみんな危ないった思ってた。
そして何度も説明したはずなんだけどね。やっぱり伝わらない。


Q(品質)C(コスト)D(納期)の関係性をビジネス書では教えてくれるけど、多くの赤髪のオオカミ(PM)は「D納期は死守、Cコストも死守」って吠えるだけだからQ品質はガタガタって結果は目に見えてる。

現場を見ない赤髪のオオカミは、根性論の指示してお茶を濁すから失敗した時のダメージがでかくなるし、現場にいる牧羊犬のプロジェクトリーダ(PL)は俺ができる限りの事をやろう!と思っちゃうのが失敗のもとになる。まさに忠犬。

正直、PLが弱音吐いた時点でコントロールできてないから。ヒツジ(メンバー)をいくら増やしても、コントロールは戻らんよ。牧羊犬(PL)を増やして立て直さなきゃ群れはうまく進まないでしょ!とはいえ、優秀な牧羊犬をただで貸してくれるところなんてないから無理な話なんだけどね。

これが根本的な原因なんだけど、報告できないよね。
お客様も報告されても困るし。

PMのアドバイスが根性論だと終わる

極めつけは「まだやれる時間があるよね?」という殺し文句。危機感を薄め責任感を強化できる魔法のワード。PLも自分の責任だと思って無理して仕事したら傷口が広がるるパターンがほとんど。

 人類は進化してもプロジェクト運営ってなぜか進化しないんだよ。繰り返される歴史から学べる事は多くても、同じメンバーばかりじゃないからリセットされちゃう。

新しく連れて来た人が、まれにヒツジの皮をかぶった牧羊犬みたいな人がいて、プロジェクトがうまくできちゃう事があって、そう言うラッキーに期待しちゃうんだよね。


時間がある(と思う)のは、ほとんどの場合は幻想。
課題は物事が進んだ時点で発生するものだから、取りこぼしがあれば、新しい課題と同時期に対応が必要になるから課題が減る事はない。課題に対応できる牧羊犬を増やす以外に時間が確保できるようになるわけがないんだよ。


外人部隊の投入・障害殲滅作戦

内部での対応に限界を迎えると、人手を集めて力業で対処しようという方向に舵が切られます。やっとコストより品質が現実になります。7Payはこのフェーズを飛ばしてサービス終了を迎えたので、どの会社でも最強の失敗事例として啓もうされている事でしょう。

 
この時点で呼ばれるとげんなりするんですよね。


プロジェクトの状況もいまいち分からない人たちがとりあえず集合させられてチームを作ります(外人部隊)。目の前の目的は達成されたとしても、その後のメンテができないような状態で去っていく・・・。

社員だから言われた事はやるけどさー。
みんなモチベーション低いよ?
失敗の原因は~とか分析するけどさ、確かに意味はあると思うけどさ、

なんでバグの障害分析してプロマネのバグを障害分析しないの?
あいつら、また同じ事しでかすよ。

 

おしまい。