優秀な社員と価値観

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異動の季節。

会社員になって何度も春は巡ってきたけれど、恐らく一度たりとも希望に満ちた春がやってきたことは無かったな。今年の春もどーすんのこれ?というグループ分けになっていて何となくやってみようという意図が透けて見えてくる。

生粋のJCTで働いているので玉突き人事の優先度はかなり高い。(どこでも派閥争いはあると思うけど。)そのためか体制を組んだ時点でマネージャーと主任で受け持つ仕事が違うというアンバランス。年度初めからこれでは本気度を疑われても仕方ない。マネージャーには売上ベースの目標があるため、案件を平準化して配分した結果だと理解しているので驚きはしないのだけど若手社員には理解できないだろうなと思う。

 

経験だけで出世はしない。

できない奴に仕事は任せられないし、自分で育たない奴はできそうな仕事しか渡せない。組織に迎合できない奴は別の部署に行かせるしかない。言葉にするとネガティブだけど自分が仕事を回す側になれば当たり前の事。そうやって仕事はうまく回っていると思う。ポジティブに発言されるときは適所適材という。

最近の風潮は”優秀な社員”をいかに社内に留まらせるかという部分にフォーカスされていると思う。AI人材枠とか初任給1000万とかいう客引きのような求人がニュースになるけれど、"優秀な社員"になれるのは一握りしかいないし優秀な上司でなければ優秀な社員として認められる事もない。配属ガチャに負けた人は最初から険しい道を歩くことになると思う。

特に新入社員だと何を"優秀"と捉えるのかわからないだろうと思う。JTCでの自分の経験では上司の期待に応えられる事がそれにあたる。上司に嫌われているのに優秀と判断されるのは、ほんとうに稀な状況。それこそ別の偉い人と良縁があった時だけ。

ドラマみたいに社長がヒラ社員に目をかける状況なんてありえないから。役職のフィルターを通して伝えられる情報なんてたかが知れている。

 

会社と仕事の価値観

「会社での評価なんて関係ない、自分自身が大きな価値を持っている」と考える人は自分の価値を認めてくれる人がいる場所に行った方が良い。会社の決める優秀か否かではなくて価値観が合う所に行くのが良い。価値観の合わない組織にいるとどこか病むから。でも、自分の中に明確な価値観が無くて、会社の価値観に合わせられるなら、しばらくその会社で働いた方が良いと思う。それは価値観を知る事ができる機会になるし価値観のアップデートができるから。そうやって働いてみてそれでも会社と会わないのなら早めに別の場所に行った方が良いと思う。

インフルエンサーの唱える価値観はフォロワーが心地良くなる価値観だって事を忘れずにいたい。心地よいフレーズを聞くためにフォローする事は良いけれど、一般的な価値観なら、その人はインフルエンサーになってないよ。だから多くの人には受け入れられない価値観だって理解しておいた方が良い。インフルエンサーの言葉は茶飲み友達の一言葉として付き合うくらいが丁度いいかなと思ってる。

茶飲み友達に心を動かされて行動に移しても、そいつのせいにはしないよね。自分の責任で行動するだろうから。それぐらいの気持ちでいた方が逆に行動しやすいと思うんだ。

 

「石の上にも三年」なんて役に立たないことわざだっていう人もいるけれど、昔は三年かかった事が今ならどれくらいで判断できるかを見極めた方が良い。1か月で見極められる人もいれば3年かかる人もいる。その期間は人それぞれだけど常に考え続けないといけないのでシンドイとは思う。1年更新で考えるくらいが良いんじゃないかな。

 

 おしまい。