コロナウィルスの広がりは様々な形で報道されているけれど、正直なところそれを知ったからと言って行動を変えられないのが日本人だなーと思う。
日本人っていうよりも自分だけかもしれないけど。
漠然と自分とは関係ないところで起こっている事のように思い、満員電車に乗っても自分は感染しないだろうと信じている。
例年のインフルエンザみたいなものかなという感覚で日々を過ごしている。
エボラウィルスが拡散された時の方が何かと心配だったのは間違いない。
自分が幼い頃から強力なウィルス（治療方法がないウィルス）の一つとして知られていたから。子供心に「感染したら血を吐いて死んじゃうなんてほんとに怖い。漫画見たいな事ってあるんだな。」と思ったのを覚えている。（少年は毒のある生物とか危険な生き物、最強みたいなワードが書かれた本が好きなんですよね。）
多くの人の命が危険に晒された時、世界の科学者は英知を結集して治療薬を開発してくれた。今回の件も世界中の英知を結集して治療薬を作ってくれると期待している。他力本願なのだけど漠然と信じていられる。
今の人間の科学力であっても、あらゆる自然災害を回避できるようなSFチックな場所を作る事はできると思うのだけど、大半の人はそこに閉じこもって暮らす事はできないしそれを望まないと思う。何かしらリスクと隣り合わせの世界で生きるしかないし、そうしないと世界の進歩は止まってしまうわけで、パンドラの箱は常に空きっぱなしの状態だろう私は思う。
会社の同僚が「若くて健康なら感染しても大丈夫ですよ」と軽口を言っているのを聞いて、自分も同じように思うけれど、感染しても発病しないような人こそが周りにウィルスをばらまいているのだろうなと思うと、ウィルスを拡散しないようにするというのは非常に難しい事が分かる。自分に不利益がなければ鈍感になれるから。
自分のせいで周囲の人間が被害を受ける可能性なんて全く考えていないんだろうな。だれかがうまくやってくれるから大丈夫だろうって。そういう希望があるような気がする。でも、それくらいでもいいかも知れない。
みんな感染して手の打ちようがない事になったら、普通の風邪みたいに扱われるのだろうと想像してる。調子悪いな～と思っても検査しなければ風邪と変わらないわけだし。
きっとコロナウィルスも誰かが何とかしてくれる。
漠然とした希望があるからこそ普通の生活が送れるのだと思うと私は幸せだなと思う。でも、それぐらいの楽観と希望がなければウィルスにも負けてしまうように思うのです。
正しく心配し、正しく楽観的でいられるようにしたいものだと思います。
コロナウィルスはゴシップネタじゃないんだから。
おしまい。
